図面筒・・・。
図面筒、または図面ケースなんて言いますが、ご存じでしょうか?
図面を入れて運ぶための円筒形のプラスチックなんかの筒状のケースです。
図面を運ぶ時に中の図面を衝撃とか水濡れとかから守るためにけっこうしっかり造ってある・・
紐なんかがついていて肩から掛けてる筒っていうとわかりますか?
よくTVに出てくるやつです・・笑。
何でかしれませんが、TVのドラマとか映画に出てくる建築家とか設計士ってのは事務所の外では必ずこの図面筒を持っています。
きっと、あれ持ってると建築家だって外見から見せるのにわかりやすいのでしょう。
うちにもあれいっぱいあります。
何本も・・
でも、残念ながらもう十数年一度も使ったことありません。
だって必要ないもん!
昔はよく使いました。
だから今でもいっぱいあるわけです。
何で今は使わないかというと・・
昔は図面って和紙とかトレペとかに手で描いていたんですよ。
手で描いたこの図面を原図というのですが、これを青焼きとかコピーとかで何枚も焼いて、それをお客さんに渡したり、申請に添付したり、工務店とかに渡したりしていたわけです。
ですから、原図というのは何日も掛けて人が描いた1枚しかないものですから、とても大事な物で、それこそ濡らしたり破けたりしたらえらいことです。
そして、その原図を外注さんに描いてもらったり、青焼き屋さんに渡して焼いてもらったり、家に持って帰って描いたりと・・
外に出さなければならないことが多々あった・・。
だから図面筒や図面ケースが必要だったわけです。
ところが、それから十数年、世はIT社会となりました。
図面は全てCADで描き、データで保存されます。
何枚でも自分で出力すればいい・・
持って行かなくてもMAILで送ればいい・・
手渡しする時もCDRとかで渡せばいい・・
図面を紙で持って行く必要がある時でも、たたんで鞄に入れとけばいい・・
図面筒を使う必要がまったくない・・のです。
だって原図じゃないんだから破れようが濡れようがお構いなし。
濡れたらまた出力すればいいんだから。
だいたい、あんなもん持って歩くのめんどくさくってしょうがないし・・
今はTVのように図面筒を肩から下げて歩いている建築家などいないのです。
実際に持っている人はきっとデザイナーとかそんな人達だと思います。
私が勝手に思ってるだけですが、デザイナーさん達だって昨今はコンピュータで3Dとかでデザインしているような気もしますが・・
先日、某役所の建築審査課に検査などの所用で出かけた時のことです。
とある設計士さんが私の横の席にやってきました。
と、見ると肩からその図面筒を下げています。
ほー!
久しぶりに見たね。
何だか懐かしいね。
そこで彼は鞄から確認申請の申請書を出しました。
確認申請に来たのです。
確認申請書というのは書類も図面も全てA4サイズにして製本して出すことが決められていますので、当然申請書は図面筒などには入りませんので。
ですから鞄から出したわけです。
でも、ではこの筒には何が?
しばらくすると審査官が内容の説明を求めたようで、彼はおもむろに筒から折ったり製本したりしていない数枚の図面、紙の図面を出し、それを広げて説明を始めました。
そんなもん・・
鞄に入れときゃいいじゃない・・
若い人でしたから、格好から入るタイプだったのでしょうか?
格好いい!
あんなもん持って歩くなんてめんどくせえ・・
昨今の建築家は図面筒なんて持っていません。
持ってる人はきっと相当な事情でない限り・・
趣味です。
だと思います。
違うかもしれんけど・・笑。
Atelier繁建築設計事務所HPへ
http://homepage3.nifty.com/ateliershigeru/
図面筒、または図面ケースなんて言いますが、ご存じでしょうか?
図面を入れて運ぶための円筒形のプラスチックなんかの筒状のケースです。
図面を運ぶ時に中の図面を衝撃とか水濡れとかから守るためにけっこうしっかり造ってある・・
紐なんかがついていて肩から掛けてる筒っていうとわかりますか?
よくTVに出てくるやつです・・笑。
何でかしれませんが、TVのドラマとか映画に出てくる建築家とか設計士ってのは事務所の外では必ずこの図面筒を持っています。
きっと、あれ持ってると建築家だって外見から見せるのにわかりやすいのでしょう。
うちにもあれいっぱいあります。
何本も・・
でも、残念ながらもう十数年一度も使ったことありません。
だって必要ないもん!
昔はよく使いました。
だから今でもいっぱいあるわけです。
何で今は使わないかというと・・
昔は図面って和紙とかトレペとかに手で描いていたんですよ。
手で描いたこの図面を原図というのですが、これを青焼きとかコピーとかで何枚も焼いて、それをお客さんに渡したり、申請に添付したり、工務店とかに渡したりしていたわけです。
ですから、原図というのは何日も掛けて人が描いた1枚しかないものですから、とても大事な物で、それこそ濡らしたり破けたりしたらえらいことです。
そして、その原図を外注さんに描いてもらったり、青焼き屋さんに渡して焼いてもらったり、家に持って帰って描いたりと・・
外に出さなければならないことが多々あった・・。
だから図面筒や図面ケースが必要だったわけです。
ところが、それから十数年、世はIT社会となりました。
図面は全てCADで描き、データで保存されます。
何枚でも自分で出力すればいい・・
持って行かなくてもMAILで送ればいい・・
手渡しする時もCDRとかで渡せばいい・・
図面を紙で持って行く必要がある時でも、たたんで鞄に入れとけばいい・・
図面筒を使う必要がまったくない・・のです。
だって原図じゃないんだから破れようが濡れようがお構いなし。
濡れたらまた出力すればいいんだから。
だいたい、あんなもん持って歩くのめんどくさくってしょうがないし・・
今はTVのように図面筒を肩から下げて歩いている建築家などいないのです。
実際に持っている人はきっとデザイナーとかそんな人達だと思います。
私が勝手に思ってるだけですが、デザイナーさん達だって昨今はコンピュータで3Dとかでデザインしているような気もしますが・・
先日、某役所の建築審査課に検査などの所用で出かけた時のことです。
とある設計士さんが私の横の席にやってきました。
と、見ると肩からその図面筒を下げています。
ほー!
久しぶりに見たね。
何だか懐かしいね。
そこで彼は鞄から確認申請の申請書を出しました。
確認申請に来たのです。
確認申請書というのは書類も図面も全てA4サイズにして製本して出すことが決められていますので、当然申請書は図面筒などには入りませんので。
ですから鞄から出したわけです。
でも、ではこの筒には何が?
しばらくすると審査官が内容の説明を求めたようで、彼はおもむろに筒から折ったり製本したりしていない数枚の図面、紙の図面を出し、それを広げて説明を始めました。
そんなもん・・
鞄に入れときゃいいじゃない・・
若い人でしたから、格好から入るタイプだったのでしょうか?
格好いい!
あんなもん持って歩くなんてめんどくせえ・・
昨今の建築家は図面筒なんて持っていません。
持ってる人はきっと相当な事情でない限り・・
趣味です。
だと思います。
違うかもしれんけど・・笑。
Atelier繁建築設計事務所HPへ
http://homepage3.nifty.com/ateliershigeru/