家を建てるとき、家っていうものはとても高価な、たぶん一般的な人の場合は一生のうちで、もっとも高価な買い物になりますから、たいていのひとは必死に安い所を捜すようです。




しか ー し、建て売りや中古でない限り、


一般的には、家に安売りなんてありません。


なぜなら、家は一軒一軒その場所に建てる物だからです。





考えてみて下さい。身の回りにはバーゲンやセールがあふれています。たとえば洋服はシーズンが過ぎてしまうと、もう売れなくなってしまうため、シーズンの終わりに利益なしでも原価で売ってしまおうとバーゲンになるのです。

車は、売れ行きの悪い車をなんとか売るために、あるいは営業所のノルマなどを達成するために値引きをします。


しかし、家は一軒一軒をその場所に建てます。そこに大工さんや設備屋さんや内装屋さん達が材料を持って来て、そこで建てるんです。工場で作って持ってくるんではありません。


作りすぎたから、値引き販売!とか、売れ行きが悪いから現金が欲しい!なんてことはないんです。


建て売り住宅やマンションの場合は先に作っておいてから、現物を見て買ってもらうため、そういうこともありますが、注文住宅の場合はそんなことはありえません。


たとえば設計事務所や工務店が友達なので、友人価格で安くしてくれるかもしれませんが、それは、その会社の利益をなしでやってくれるということであって、元々の原材料やそこにやって来る大工さんの利益はなしで建てます・・・、などということは絶対にありません。


メーカーハウスであっても同じ事です。メーカーハウスは原材料を工場で作っているだけであって、そこに建てるのはやはり大工さんや基礎屋さんや屋根屋さんなのですから・・・。


この家だけが安く建てられるなんてことはないんです。




安い家には安い理由があります


同じに思えても、どこかが安いから安いんです




間違えてはいけませんが、安いから悪いのではありません。

同じに見えても高い家には何か高くなる・・・設備が長持ちするとか、断熱性能が良いとか、内装に凝ってるとか・・・、そういった特徴が付加されているから高くなる・・・、そういうことで・・、


ローコスト住宅、というのは安いぶん、そういった付加価値や多少の住み心地は我慢して下さい!

ということでもあるんです。



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