03_右か直線か | Atelier Parkour-アトリエパルクールのブログ

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砂時計時の流れは早い。旅から帰り一週間経ってしまった。


03_右か直線か右下矢印右矢印

美保関灯台駐車場駐車場。
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朝の6時前後だろうか、テント内は太陽の光を浴び明るくなっていた。
騒がしい。
数人の男の声が聞こえる。
特に50代の声が一番大きい。その為、内容が良く伝わってくる。
半分寝起きで、疲れていたので目はつぶっていたものの、
感覚は起きていた。また、話の内容は鳥の話。
聞こえてくる内容で脳が冴えて来たのだ。
やつら、密猟者だパンチ!
若い男は全国の無人島に命がけで旅している「バンダー」だと話す。
バンダーとは、その時は知らなかったが鳥類標識調査員の意味だ。
しかし、話している内容はどうも違う気がする。
希少種を捕まえたいようで、特に中年男性の動きや会話が怪しすぎる。

8時前に私はテントから出て、コーヒーを沸かしていた。
小さな袋がランダムに動いている。
小鳥達の鳴き声。目白だ。他、何種類かの話をしていた。

たしかに、早朝人気は少なく、密猟の知識が無ければ誰も解らない。
よって、全くの不法地帯になりえる汗

同時刻、テントから出る時、何か歌が聞こえてくる。
恐らく日本語ではない。多分ハングルだ。
時々日本語が交じっているのだが、良く聞き取れない。
韓国はカトリック信者が多い国。
恐らく、朝の朝食前の賛美歌を歌っていたのではないだろうか。
ワンボックスカーのリヤ側の扉を開き、
日よけにしている。
その下にはブルーシートを敷き、家族が輪になっている。

朝から多くの情報が目に飛び込んで来た。何と刺激的な日の始まりであろうか。。。

ぶらりと灯台を一周。なるほど、レトロだ。とても立派でかっこ良い。
*ライブカメラ:http://www6.kaiho.mlit.go.jp/sakai/03safety/04network-camera/uminojoukyou.htm
ここ、昭和二年8月に日本海軍による夜間演習にて駆逐艦と巡洋艦が激突する事故があったのだ。
このような事がもうないようにと、記念碑が建てられている。

コーヒー片手に、敷地内でコーヒーくつろぐ。
朝の光。海の風。潮の香り。イカ焼きの匂い。。。イカ焼きにひひ!おばちゃんが出店を広げ出し、
イカを焼き始めていた。どうやら、いかが名物だそうだ。

午前9に前に出発。
再度境港へ戻る為だ。
「水木しげるロード」に近づくにつれ車や人が増えてくる。
とはいっても、渋滞ほどではない。
ロードに向かうと一変。まだ、店舗の全てがひらききる前にもかかわらず
大勢の人で賑やかになっていた。
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驚くばかりだ。
先日に続き、スタンプラリーで人が順番待ち。至る所でだ。
昨日にスタンプを押していて良かったと、安堵した。
さっそく、本日の予定第一号の「水木しげる記念館」へ。
付近にはこの一番の人だかり。
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災厄。。。
と、思ったら、
どうやら記念館隣の「和菓子の目玉親父さん」に集まっているようだ。
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これも、昨日食べておいて良かった。
記念館は少し列をなしているだけで、直ぐに入る事ができたグッド!

どこでもどうだが、記念館にせよ、美術館/博物館へ来る客のマナーが悪い人が目につく。
なぜ、作品の前で話しまくるのか?なぜ、ガラスケースに指紋をつけまくるのか?
なぜ、遊んでいる子供を注意し無しのか?なぜ、撮影禁止なのにフラッシュを焚きまくるのか?

実は、日本人、日本国は正解有数の美術鑑賞大国である。
異常なほどに企画展に並び平気で3~4時間待ちをして鑑賞をする国民である。
もっぱら、ブランドに弱いので、有名な作家や作品展に限定されるのだが。
平気で飲食をしたりする。
アカンところはアカンと、しっかりと線引きが出来ないある意味惨めな国民だと思う。
なぜなら、そのように教育を受けていないし、ルールが定着していない。
さすがに、作品を触ろうとする人は少ないけど。。。
(パリのルーブルでは中国人は遺跡や彫刻を触りまくっていた。むかっこれよりマシでよかったけど)

***注意ちなみに、絵画に対してなぜ「フラッシュ」撮影がだめなのか。
それは、絵画での画材に影響をするからである。
たとえば、油彩。あれは油成分で描いている。
その油は顔料等の着色剤と科学反応をおこし、定着。その後約100年かけてゆっくりと乾燥してゆく。
強い光を浴びる事で褐色化するものもある。
そのため、何十年もフラッシュを浴び続ける事で変色してゆくのだ。
太陽は勿論、蛍光灯の紫外線ですら実は害なのである。
有り難い事に、最近では紫外線がほぼ出る事が無いLEDへと移行しつつある。
問題は光束ぐらいだろう。注意***


話はもどり、
館内は水木しげるの歴史や妖怪パラダイス、お面のコレクションといった、
個性的な展示会になっている。
詳しくはここで伝えると面白くないはずなので控えます。
ほぼ、館内を一周した時に入り口側を見たら、どえらい行列が。しかも入場制限も行われていた。
あらためて、この町のすごさと、水木しげるの人気が肌に伝わった。

記念館を後にし、簡単な昼食をとった。
サザエ飯だ。あっさりしており、美味しかった。

さぁ、移動だ。これからがUターンになる。ひとまず鳥取市を目指そう。

渋滞はしていないが、やはり車が多い。
「ん?ドンッ
遠くから、キカイダーがやってきた。
み、見間違いか??

6~70代のハーレー軍団。しかも全てサイドカー付。
主人が運転。嫁がサイドに。服装も西部開拓時代風の保安官やターミネーター風。
それに、釣りバカの浜ちゃん風と、種族が多い。
それもそうだ、約30台のチームが走っているからだ。
と、いうかすごく邪魔で追い越し/追い抜きが出来ない。
しばらく、この群れに先導される事になった汗

軍団を追い抜き、鳥取市内に近づくにつれ渋滞が本格化。
予想通り、ガーン砂丘渋滞だ。もう、これはえげつないを通り越している。
しかも、車の運転も荒くなっているので、割り込みや進路変更が
急にくる。おかげで、こちらは気苦労がたえなかった。暑かったし。

砂丘渋滞を抜け、しばらく走ると選ばなくてはならない地点がやってきた。
『右か直線か』
右へ行くと姫路方面。
直線すると京都方面。
まだ空は明るい。夜間の峠越えは冷え込むので、今なら間に合う。
あるいは日本海沿いをそのまま進み、大阪へ近づくと良いのか。
さぁ、さぁどうする。
バイクを走らせながら自分に説いてみた。
よし、決めたひらめき電球

向かうは!自転車



つづく。
次回最終回_04:町は一つの家





ヾ(@°▽°@)ノ