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というわけで、ここからは、本日のブログの記事です。
先日、ツイッターで乙武さんのこんなツイートを見つけました。

乙武さんのツイートより
「五体不満足なのに頑張って生きてる乙武さんに元気を貰えます」というツイートに対しての乙武さんの返信

「五体不満足だから頑張る」のでもなく「五体不満足だから頑張れない」のでもない。そんな社会にしていきたいと思っています。

ああ、そうなんだよなぁ!って思いました。

私自身が、発達障害について考えるときも、同じです。
何度かこのブログでも書いていますが最終目的は、発達障害だけでなく
すべてのマイノリティが違いを認められて、それぞれが生きやすい社会になってほしい…
というところにあります。

けれど、「みんなが生きやすい社会」=「みんなが努力しなくていい」とは違います。
逆に、みんながお互いを理解するために、少しずつ努力を必要とするのだと思います。
しかも、それをお互いが「努力」と感じるのではなく「当たり前のこと」としてできる社会。

西欧諸国では、英語が共通語として通じるのは一般に知られています。
実は、(以前通っていた英会話教室のアメリカ人の先生から聞いた話なのですが)、英語を母国語とするアメリカやイギリスでは、ネイティブでない外国人の下手な英語でも、かなり通じるのだそうです。

それは、アメリカやイギリスでは、ネイティブでない外国人の英語を普段からよく聞くことがあるので、慣れているから聞き取れるのだそうです。だから、恥ずかしがらずにどんどんしゃべればいいのだよ、と言われました。

逆に日本人は、外国人の日本語が少しでも発音が違うと聞き取れないけれど、それは、ネイティブでない外国人の日本語を聞きなれていないからだろう、ともおっしゃっていました。

つまり、この英語の例のように、違いを受け入れるのって、違うものにどれだけ触れて、慣れるかなんですよね。

なのに、触れる機会を奪われてしまっては、違いを受け入れる以前の問題になってしまいます。
どんな人でも、自分の未知のものに出会うと、ぎょ!としたり、びっくりして拒否反応を起こしてしまいます。ある意味で、異質なものを排除しようとするのは、人間(動物)の本能部分なのだと思います。

けれど、人間は、何度も観たり触れたりすることで、それが排除する必要がないと学習することができます。
とはいえ、何度も観たり触れたりできなければ、慣れることすらできません。

冒頭で乙武さんのツイートを紹介しましたが、乙武さんがこうして有名になって、はじめてみたときは、私は驚きましたが、メディアで観ることが増えてから、同じような障害の方を見ても驚かなくなりました。

※乙武さんは普通学級で過ごされたことも著書で書かれていて、乙武さんの存在が周囲の生徒にさまざまな考える力を与えた気がします。
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今の社会では、違うものはどこかへ囲いこんで、その中で満足しなさい、という方向へ流れているような気がするのです。
もちろん、国と同じで、それぞれの人が生きやすいベースとなる場所は必要ですが、交流を断ってしまったのでは、お互いに発展ができません。
障害や病気を持たない「普通」と呼ばれる人々が、精神的な鎖国へと向かっているような気がします。

多民族国家もそうですが、違いのある人々がお互いに、できるだけ心地よく生きるためには、お互いに理解をする努力、違いを認める努力が必要になります。
はじめから、いきなりうまく行くわけはありません。長い時間をかけて、お互いを知る努力が必要になります。

そして、そういう社会では、お互いの主義主張や違いに依存しないに共通する「これだけは守ろう」という最低ラインのルールが必要になります。
共通の言語はこれを使おうとか、特定の宗教を強制しないとか、いろいろとあると思います。
そういうルール決めも、お互いが参加して決めなければ、意図的でなくても偏ったものになってしまいます。
先日の大阪維新の会の条例案のように、一人でも発達障害の関係者が参加していたなら、案としても浮上しないようなものが一方的な想像で「善意」としてできあがってしまうわけです。

そうならないように、「○○障害」という外界との交流を経つような囲いではなく、公園のように出入り自由なベースキャンプとしての居場所をつくって、お互いに交流しつつ新たな社会を創っていけたらよいのになぁ、と思います。

乙武さんの言葉の範囲をさらに広げて、
「○○障害だから頑張る」のでもなく「○○障害だから頑張れない」のでもない。そんな社会にしていきたい
そう思います。




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