こんにちは、あすかです。
ご縁があって会社の代休を活用しまして、今日は朝から
大東学園高等学校の性教育の授業と先生方の会議に
同席させていただきました!

大東学園高校は昨年のクリスマスに2日間あった“人間と性”教育研究協議会のセミナー会場にも
なっていたので、今日でお邪魔させていただくのは実は3回目★

■大東学園高校について
$あすかのLIVE LOVE LAUGH!!
大東学園高校は、「人間の尊厳を大切にする」教育目標に、総合学習を導入しています。
週1回の総合学習の時間に、「性と生」を1年生の時に
「平和」を2年生に、「人権」を3年生の時に学ぶ
プログラムになっています。

■性と生の授業
男女一緒のクラスもあれば、テーマによっては男女別にしているそうです。今回は男女別のクラスで、
M先生の教える男子のクラスにお邪魔させていただきました。
(本当は女子のクラスも行きたかったのですが、つい引き込まれて聞いてしまい女子のに行くタイミングを失いました。。。ドンマイ自分)

クラスに入った瞬間、「わー!!!!」「けっこうかわいいじゃーん!!」「先生トシいくつー!?」「あと5年!あと5年でもっとイイ女になる!5年たったらまた来て!!」とか
もう言いたい放題&興奮状態の男子達。
つい最近まで赤ちゃんと思ってた私の弟と実は同じ年の彼らなのですが、まるで動物園の檻の珍獣になった気分で不覚にもめっちゃひるんでしまった。
集団のパワーってこわいね。。圧倒された。なんねんてあのエネルギーは。。

ベテランの男性の先生がご担当で、まぁまぁとなれた様子でおさめ、ご紹介いただき、ちょこんと後ろの席にて見学をさせていただきました。

今回のテーマは「男子の性を科学する」。
『おれたちロケット少年(ボーイズ)』という男子生徒向け性教育マンガの教材を活用して、精通を体験した少年が病気かもしれんと思ってあせって先輩に相談するんだけど、大人になっていくときの自然な変化なんだよーと教えてあげ、パンツを自分で洗うようになる、みたいな話。

ぎゃーぎゃー騒ぐ元気なのが4-5人いて、たまにわけもなく立ってうろうろする子もいれば、
静かな子は静かにずっとうつむいていたり、反応は様々。
「お母さんには精通のこと言わない、言えない人がほとんどだよね。」と優しい語り口で生徒に話す先生。

男性には射精があるように、女性には月経がある。
男性は射精したらそこで終わりだけど、女性は妊娠してしまうこともある。
みんなは異性への関心が高まる時期ではあるけれど、女の子のカラダのことも
分かって、学力をつけてから恋愛をしよう。
妊娠も、つわりも、卒業できるのか悩んだり、産むのか中絶するのかを決めるのも女性。
そしていい男になるためには、女性のからだのこときちんと分かっていなければならない


と語りかける。
まさに、その通りで、そんなことをきちんと大人の男性としてご自身の言葉で伝えるM先生がステキすぎて、すごくうれしくなりました。
正直、そんな大人の男性を見る機会はなかなかないですよね。(産婦人科医の北村先生や上村先生ももちろん素敵ですが★)

前回も男性の性について取り上げたそうで、なぜ勃起するのかを科学的に学んだそう。
ふざけ半分だけど、ちゃんとメカニズムを覚えている生徒がいて、「そうそう、そのとおりだよ!言ってみて!!」と生徒の発言をすくって答えさせる先生。
「脳から指令が出て、信号が背骨の下部にいき、血液が集まり勃起する」というメカニズムで、まぁ当たり前と言えば当たり前なんだけど、たしかに高校生の時はそんなこと知らんかったかもー。

高校生という時期は、自分が自分であろうとする自立と、経済的に親に頼らざるをえないという依存の間で揺れ動いている。
親の言うことを聞かなくなる反抗期も、自分で決めるという大人になる準備をしているともいえる。
自立をするためには、人間が生きるための「性と生」についても学力をつけることが大事と先生。

なぜ人は性行為をするのか、と言うと、性欲があるから。
それは子孫を残すために大事なこと。
男性はたしかに気持ちいい行為ではあるけれど、すぐにしてしまうと、
欲求を満たしあうだけの関係になってしまい、お互いを分かり合って深く付き合うことができない、浅い関係ですぐに終わってしまい、長い付き合いができない。
すぐにカラダの関係を結んで、本当にいい関係が築けるか?愛は心+性。心だけではない。と先生は語りかける。
(でもそれは、高校生だけではなくて、大人も一緒ですよね。知らない人も多いけど。)

授業って先生が一方的に話して、生徒がそれを覚えてってイメージだったけど、あくまで生徒とコミュニケーションしながら問いかけをしながら進めていっていて、でもそれって本当に難しいことだと思いました。

思っていても、それを言葉に変換して伝える難しさをするっと越える先生。
しかも高校生、しかも集団という難しい状況。。
改めて学校の先生を尊敬しました!!ほんとプロフェッショナル!

そんな中、あっと言う間に授業は終了!
3限目は「性と生」を担当されている先生方の会議に出させていただきました。

■先生の会議に出させていただいて
毎年先生方の中の有志で性教育の授業を担当されていて、今回授業を受けた丸山先生、お話をご紹介いただいたO先生をはじめ、男女ペアで10人の先生がいらっしゃいます。

先に進んでいる先生の教材を活用したりもあるのですが、
各々の先生がやりやすい形で作ったオリジナル教材を共有しながら、各クラスの進捗を報告しあうというのが
会議の主旨です。
授業をやっていく中で、生徒の理解が足りないところはもう一度取り上げたり、
クラスによって、同じ内容でも全然反応が違うようで、
生徒の反応によって進めながらコンテンツのバランスを変えたりされているそう。

「自分だけがそういう思いをしているのではないと分かった」「自分が今どんなことが
気になっているか?を聞いたら、外見についてや、処女膜について気にする女子生徒が多いようだった」
などといった生徒の感想や、「月経周期について、ほとんどの子が記録していなかったので、
とにかく月経初日だけは手帳につけるなり、手帳を持っていない子は携帯のカレンダーに
記録してと伝えた」「最近はスマホのアプリがあるよ。今生徒の半分くらいがスマホ持ってるし」といった
コミュニケーションもされています。

どう生徒に「性と生」を教えるか。
生徒もいろんなバックグラウンドで片親の子もいるし、いじめっ子、いじめられっ子もいる。
いろんなファクターを包括的に考えながらも、軸はぶらさずブラッシュアップを続ける先生達の姿勢に「日本にもこんなところがあったのか!!」と半ば感動してしまいました。

最後、感想を言わせていただく機会をいただき、率直に上記のような思ったことと、あと自分自身が主催している勉強会の資料も持ちあわせていたので、お見せさせていただきました。
さすが教え熱心な先生方達なだけあり、「図が大きくて分かりやすいね!」など興味深々で見ていただき、また何かのヒントとなってつながればいいなと思いました。やっぱり小さい活動ながらもすることに意味があるんだね^^
そして私の強みとしてゲーム性とか汎用性の高い教材を作っていきたいね!

また2学期にDV,中絶のテーマも扱うとのことで、そこでよかったらお話する機会があればご協力させていただきますとお伝えしてきました。
また次につながるといいなー。

とにかく私自身も学び、いろんなことを考える、すてきな一日となりました!!
先生方、部外者をお招きいただくご理解を下さった皆々様、本当にありがとうございました!^^