昨日、「エチカの鏡」を見て、JR東日本の子会社JR東日本の駅で売られる駅弁の製造・販売を担う「日本レストランエンタプライズ」パート営業所長になった三浦由紀江さん のことを知りました。三浦さんは23年間の専業主婦生活から、12年前にJRの駅弁店のパート販売員となります。そこで毎日同じ弁当が売れ残ることに疑問を持った三浦さんが仕入れ伝票を調べてみると、十数種類の弁当がすべて同じ個数で仕入れられていたことを知り、売れ残りがもったいないから弁当の仕入れ数を自分たちに任せてくれないかと上司に打診することから始まる物語でした。


後に「カリスマ販売員」と呼ばれるようになる三浦さんが実践したことの一つ一つは、売れ筋別仕入れ、商品陳列など、いわゆる、業界では当たり前のことばかりですが、そこは未だに国営会社の意識が残っていた組織の硬直さでこれまで誰も考えなかったこと。パート社員として進言した三浦さんの「もったいないから変えたい」というシンプルな心情が会社を動かすことになって行きます。


はみだしオヤジの起業・夢追いセレナーデ-三浦由紀江

三浦由紀江さん(54歳)のプロフィール;
21歳で学生結婚、3人の子供に恵まれ23年間専業主婦をしていた。
1997年、43歳のときにJR上野駅
の駅弁店のパート販売員として再就職。

2000年、店長に昇格。1日の売り上げが100万円の1番店を任される。
2005年、登用試験に合格し、パートから正社員に転換。
2007年、JR大宮駅の営業所長に抜擢され、6店舗を統括。8人の社員と70人のパートを束ねる。年商約10億円。


JR系のこうした話は、以前、ジェイアール東海パッセンジャーズ のアルバイトパーサーとして入社し、その年の職場での売り上げ成績が№1となった徳渕真利子さんを取り上げました。徳渕さんの販売員としての仕事ぶりも学ぶべきことはたくさんありますが、この三浦さんの話は、この環境にこの人あり的な運命論のような類で、「主婦感覚」と「会話するような親しみやすい接客」を大切にしている三浦さんであればこそ、そして「どうせ働くならたのしまなきゃ損」という三浦さんであればこそのサクセス・ストーリーです。ちょっとした一歩を踏み出した人の大きな一歩ですね。


パートからJR東日本の子会社営業所長になった三浦由紀江さん

http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20081226ok05.htm


駅弁でキャリアアップ - ライフキャリア総研主筆の部屋 - 楽天ブログ(Blog)

http://plaza.rakuten.co.jp/tomojohn/diary/200902240000/


<自らを育て伸ばす~「新幹線ガール」の著者・徳渕真利子に学ぶ~>

http://ameblo.jp/asongotoh/entry-10218686988.html


*番組のタイトルは、17世紀 オランダ 哲学者 であるスピノザ の主著『エチカ 』に由来する。エチカとは「倫理」の意味で、英語のethicsの原語である。生きて行く為のヒントが膨大に詰まった自分を見つめ直すための話である。翌日は月曜日と言う週の始めで心を新たな気持ちにして、1週間を頑張ろうと言う気にさせる応援番組である。(ウィキペディア)