会社名が決まる。
会社設立にあたって、まず自分がしたことは、“会社設立”
という単語でヤフーで検索することでした。
というのは、そもそも会社というのはいくらで作れるのか、
株式会社と有限会社の違いはどうとか、何日ぐらいで作れ
るのかなど知らないことだらけでした。
とりあえず、検索をかけてみると、どうやら会社を作るという
手続きは外注でできるということを知りました。
手数料を5万円ぐらい払えば、すべての手続きを代行して
もらえるというなんとも楽チンな方法で早速手続きをしまし
た。
ただ、一番悩んだのは、会社名。
スペインと仕事をするにあたって、スペイン人に日本の名前
を教えても覚えてもらえへんやろうなあ。。。と思っていた僕
は、スペイン語での名前を考えました。
そして、つけた名前が、有限会社ムンドアレグレ。
Mundoは世界という意味で、Alegreは陽気なとか楽しいとか
いう意味で、つまりは楽しく仕事をしましょうという会社名です。
このネーミングはスペイン人にはかなりうけたようですぐに
スペイン人には覚えてもらえました。
会社設立の手続き中には、バルセロナグッズのネットショップ
をオープンもしたのですが、なんといっても大変だったのが
自宅での仕事の進め方と、資金調達でした。
当時、調布市の1ルームマンションで生活していたのですが、
22平米の家に、バルセロナグッズが入った段ボールが山積
みとなり、家に商材があるというよりは、商材の倉庫に住んで
いるという感じで、しかも1日中家で作業していたこともあって
完全に引き篭もり状態でした。笑
そして、食事は100%外食。
いや~。今思うと何て病んでたんだと思いますが、当時は
生活していくことに必死でしたのでなんとも思ってなかった
ですね。。
もう一つの懸念事項が資金調達。 学生時代に親から
借りていた150万円を返さずにずるずると28歳まできてし
まっていた息子に親はさらにお金を貸してくれるだろうか?
というまあ、なんとも常識的な疑問をもっていたわけです。
お金を貸して欲しいという息子に親がのたまった一言は、
「あんた騙されてるんちゃう?FCバルセロナって本当に
存在するん??」という、突拍子もない質問でした。
おい、そっからかい、おかん!
スペイン人が読売ジャイアンツと仕事をするというので
スペイン国内にいる自分の母親にお金を貸してくれと
いう感じだと考えるとわかりやすいでしょうか。
うちの母親にとっての海外サッカーチームとはそんな
もんだったのです。