O脚矯正の幻想 | 足と健康のブログ

O脚矯正の幻想

インソールソールの外側を高くしていませんか?

インソールの作り方には、諸説あるようで、どれが間違いでどれが正しいかと一言ではいいにくいが、間違った理解や足の機能、足から受ける下肢への影響(注1)を理解出来ていない人が、犯しがちなインソールの作り方が問題になっている。

その代表的な「迷惑ソール」は、作成したインソール外側の底に厚みを付けて、足の外側が高くなるように作る方法である。

これには、諸説あり全てを否定するのは困難だが、足の機構から考えると、O脚の矯正で外側を高くするのは間違いであると言われていることを知らない人が、さも正論のごとく語っている作成方法のように思える。

つまり、足から腰までの一本の骨で、足首の関節が内側に回内しないという条件下では正しいといえるかもしれないが、そうではない現実を見ると、外側を高くすることにより足の関節が余計に回内してしまい、足首、ひざと曲がってしまう事からO脚は余計に状態が悪くなるだけではなく、「過回内」による新たな膝や腰へのトラブル発生の原因を簡単に作ることになる

これは、足の機構とバイオメカニックスを知っていれば簡単に理解できるはずであるが、不思議にここを理解できている人が少なく、直感的に足の外側を高くすればO脚が直ったり、膝をベルトで締めるとO脚が直ると信じている人が多いようである。

間違った知識から来る憶測で間違った矯正を試みるトラブルは避けて戴きたい。


足の関節の動きが正しくなり、足の過回内を防ぎ、立った時の膝の位置を正しく維持出来るようになると多くのO脚は改善出来るものです。膝をベルトで締め付けてもよくなりません

是非、正しい知識の元にバランスの改善を試みてください。

O脚は足の機能の改善と、膝の動かし方で大きく改善できます。


注1:
一般に、「クローズド・キネティック・チェイン」という言葉で有名でほとんどの療法士は言葉は知っているはずであるが、言葉は知っているがそれが正しく理解されて、その論理が生かされていない事が多すぎ、様々なトラブルを生み出しています。


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