偏平足は体にねじれを生じさせる
偏平足・・・足の内側の縦アーチ(土踏まず)が壊れて扁平状態になっているもので、近年、偏平足の人が急激に増えてきている。多くの偏平足は後天的なもので、足の関節機能の崩れと、アーチを守る筋肉力や靭帯の弱い人にみられる。
しかし、日常生活では直接的アーチに痛みを感じることが無いのであまり手当てをしていないようであるが、これがいろいろなトラブルを作り上げて行くのである。
自然に立っている時には際立って偏平足とわからない人も、一旦歩き始めると毎歩片足に全体重が掛かりそこに加速度が加わるために自分の体重の2倍近い力が掛かり、膝をまげ次の一歩へと体重を移動させてゆくときの足が大きく扁平してしまうケースが多く見られる。
歩行中に掛かる体重で足首の関節が白矢印の方向に捻れ落ち、それと同時に、足の親指が体の外の捻れるように強い力で押し出されてしまう。
これを繰り返してゆくうちの外反母趾になってしまう人が多く、この加速度の付いた力を、靴下やテープでは食い止めることはできないのである。
しかし、この足首の捻れが、膝に影響を及ぼしその上にある腰まで捻れの影響を受けることになる。
これにより体全体に片寄った捻れた力がかかり、腰痛、背中痛、膝痛、また最近社会で問題になり始めた、足の裏が痛くなる足底腱膜炎を引き起こす大きな原因になっている。
この写真も物語っているが、単純なアーチサポーター(土踏まずを持ち上げるような)のインソールのサポート部分がアーチの真ん中辺りの場合、足首に一番近いところ(矢印がある辺り)にある関節に捻れがしょうじてしまい、別のトラブルが発生してしまうことがある。
まずは、足の関節の機能の改善、矯正と足も正しく守るインソールをお勧めしたい。
そこで、注意をしなければならいことは足は少しずつ変わって来るので足のチェックとインソールの調整を時々行う必要がある。また、インソールだけでは完全ではないので、必ず筋肉のストレッチを行わなければならない。
売りっぱなしのインソールは効果期待薄である。
写真提供:アスケル神戸