どうして「韓国」という選択肢があるのか? | 韓国への修学旅行について考える

韓国への修学旅行について考える

和歌山県立向陽高校は来年3月韓国へ修学旅行に行く予定でした。
7月、行き先は沖縄に変更されましたが、全国にはまだ、行きたくない子供や、心配をする保護者がたくさんいます。

どうして、修学旅行先に韓国という選択肢があるのか。


まず、公益財団法人全国修学旅行研究協会http://shugakuryoko.com/index.html
の公私立高等学校の海外修学旅行・海外研修/国別実施校数・参加人数推移から数字を拾ってみました。この数字、研修扱いの行事(交流事業)なども含まれるので参考までに見てください。



 

15年度(2003) 16年度(2004) 17年度(2005) 18年度(2006)
  校数 人数 校数 人数 校数 人数 校数 人数
中国 23 2047 142 14006 117 8504 180 15106
韓国 116 8183 257 27188 265 28678 246 24582
台湾 5 81 23 1116 42 2218 48 3710
                 
合計 1344 80406 2247 176697 2508 184627 2741 201490


19年度(2007) 20年度(2008) 21年度(2009) 22年度(2010) 23年度(2011)
校数 人数 校数 人数 校数 人数 校数 人数 校数 人数
203 17900 143 11697 98 6310 133 8760 130 11526
237 25370 264 27256 183 17266 205 19570 253 24025
52 5773 68 8000 71 10149 83 9744 98 13633
                   
2662 202520 2667 201423 1580 114194 2258 159225 2594 186608


分かりにくいのでグラフにしてみましたが私のスキルが足りません(笑)


韓国への修学旅行について考える

見にくいグラフですみません^^; 青=中国 赤=韓国 白=台湾です。 平成15年から平成23年までの数字です。



東アジアだけで見ると、やはり韓国へ行っている学校が圧倒的に多いです。
全体的に修学旅行を海外へという流れがあるのかもしれません。
たとえ公立校であっても、自校が人気校であることや、他校との差別化が目的なのかもしれません。他国との交流、グローバル世代への対応、見聞を広めるなども理由でしょう。


しかしながら、全国で問題になっている事例を見ていくと、それ以外の理由がある事は明らかです。
空港利用利権旅行業者の利権が絡んでいるもの、生徒たちを政治的に利用するもの、校長や理事長の思想信条
修学旅行担当者などの所謂ハニートラップ(脅迫)が原因のもの、などの悪しき動機も沢山確認されています。
それらが複雑に絡み合って、「なぜ韓国なのか?」という問を難しくしているのです。

生徒や保護者の心配や反対を押し切って「どうしてそこまで強硬な姿勢で?」と理解に苦しむ学校が少なくありません。

自分の学校がどういう理由で修学旅行先を決めたのか、気になるのは当然です。そして、その理由は簡単には分かりません。生徒や保護者の不安は募るばかりです。


前にも書きましたが、今は個人情報保護の壁が有り保護者同士の意思の疎通や連携が非常に取りにくいと思います。「韓国へ行くのは反対です」なんて言ったら、どういうふうに思われるのだろう?、「あの親は差別主義者だ」「偏狭な思想の持ち主だ」「モンスターペアレンツだ」「クレーマーだ」そんなふうに思われるのだろうか?その事で子供が学校で不利益を受けることはないだろうか?
ほとんどの保護者はそこで黙ってしまうのだろうと思います。それを責めるつもりは毛頭ありません。私もすごく悩みましたし、たとえば校門前で反対のビラを配ったり、拡声器で反対を声高に叫ぶなんてことになったら、私も「無理」と言うことでしょう。^^;



「韓国への修学旅行」を考え直して欲しいと申し入れした以外、
実際先生とこの事について腹を割ってお話したことはないので、あくまで想像で書きますが、上に書いた悪意のある動機があるなしにかかわらず、学校側は反対意見について「あぁ、またか」「嫌韓の人はどこにでもいるな」といった感じなのでしょうか?是非現場の先生の意見を聞きたいものです。 


頻繁に反対の電話、メールが来るようになると、学校側の対応も心無いものになり、頑なな態度になることもあるかもしれません。
しかし、生徒や保護者の切実な声に聞く耳を持たない学校や教師こそ、生徒や保護者にレッテルを貼り、差別していると言えるのではいでしょうか?もしくは現実や国際情勢を客観的に見ることのできない「お花畑の住人」なのかもしれません。