カンジダ菌とはカビの一種で誰の体のなかにも住んでいる。
腸管、鼻腔、副鼻腔、皮膚、膣などが主な生息区域だ。

それが増えすぎた場合と
カンジダの種類のなかでも病原性の強い種類(カンジダアルビカンスとその他数種類)
に感染した場合に問題が生じる。
ようするに量と、種類の問題があるということだ

先日話したCoQ10という栄養素を阻害するという問題はカンジダ被害の一つである。
CoQ10はユビチノンとも呼ばれる補酵素の一つで、代謝が起きるときの触媒のようなものだ。
もともと体内に存在するもので、クエン酸回路というエネルギーを生成する経路で無くてはならない化学物質の一つである。

クエン酸回路ではATPというエネルギーが作られる。
ATPなくして人間は一秒たりとも生きてゆけないのだ。
ところがCoQ10は年とともに体のなかで減ってゆく、CoQ10を合成する能力が低下してゆくということなのだ。

必然的にエネルギーを生成するサイクルの効率も減少してゆかざるをえない。
するとエネルギー代謝がどんどん低下してゆくということになる。
だからカンジダによってCoQ10が阻害されるということは、すなわちエネルギー生成する効率が減少してゆくということである。
平たくいうと元気がなくなる、気分まで塞いでしまうということになる。
当然ながら脳が機能するにもATPが必要だからね。

エネルギーが作れなくなるということは、燃料を燃焼できないということ
燃焼できないということは燃料が溜まるということだ。
だから肥満の原因にもなる。

それだけでは無い、肌にも影響がでる
新陳代謝自体がスローになるということだから
肌のターンオーバーもゆっくりになる
ゆえにシミ・シワ・クスミの原因にもなる可能性がある

う~ん、カンジダ!!、美容と健康の大敵だね、、

ではなんでカンジダは増えるのだろう。
カンジダが増える「きっかけ」はなんといっても抗生剤の投与だ。
抗生剤を二日間のんだだけで腸内細菌のほとんどは壊滅する。
ただ抗生剤はカンジダには効かないから、カンジダは生き残り爆発的に増えてしまうのだ。
というのは、普段は他の細菌によって抑制されていたタガが外れてしまうからだ。
カンジダにとって他の細菌は勢力争いをしている敵である。
その敵がいなくなってしまえばカンジダはのさばり放題になるのである。

風邪をひいただけでジャブジャブと抗生剤を投与されてしまう「抗生剤大国」である日本の状況を考えるときに
病院にかかったことのある人のほとんどはカンジダが増えすぎてしまっている状況にあるのではないだろうか。
日本は何にでも「ほいほい」と抗生剤を処方する国なのである。
抗生剤と双璧をなすのがステロイドか、、、、
(たとえば生命に危険が及ぶとかなど重篤な状況にあったり、それが予想できる場合以外では抗生剤は飲んではいけない。)

あとひとつ、病原性の「悪玉カンジダ」に「感染」する機会は性交渉が多い。
(問診で感染原因をインタビューしてゆくと生々しい話を聞くことになる、)

性交渉で感染させられるのは性病だけではない
「悪玉カンジダ」や「ヒトパピローマウイルス」、「B型・C型肝炎」などいろいろある。
(パピローマウイルスは子宮頸がんだけでなく舌癌や歯肉癌などの口腔がんの有力な原因の一つである)

カンジダ駆除を考えるなら性生活を考えなおすとか、性のパートナーのことも考えなくてはならない。
カンジダ駆除する際は性のパートナーと同時に進めてゆく必要がある。
自分だけ駆除しても性生活ですぐに再感染してしまうからだ。

変な細菌やウイルスをもらいたくなかったら風俗とか不特定多数との性関係はやめておいたほうがよいだろう。
だれがどんなウイルスや病原菌をもっているとも知れないからだ。
(AIDSや梅毒などの性病は検査で明らかになるが、カンジダアルビカンスとかパピローマウイルスなどはいちいち検査しないだろう)

written by Yasuyuki Ohashi

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