まだ正式募集はしていないのですけど、
この10月5日に茨城つくば、大場靖子さん招致で、
天然石のお話会、講座かな、
そんな企画が走っております。

という、前のめり告知をしたところ、
私が去年からヒーリングを受けている、おかひろこちゃんから、
その日行けなーい、都内でぜひ!のご要望を頂いたんですね。

ただ、私自身今後さまざま、
自主開催は極力減らしていくつもりでいたので、
どなたか引き受けてくれる方はおられないかな~・・・
私「由香理さん?」
ひ「最強!」
というやりとりをこっそりひーちゃんとし(笑)

先日お願いしたら、それは私も聞きたいとのことで、
田村由香理さん、快く引き受けてくださったのですけど。

テーマとか内容については、つくばのほうも現在詰めている最中。
で、ちょいと由香理さんにも聞いてみたワケね。

何が知りたい?

そしたら出てきたのかこれ。
地中にあった鉱物が
なんで人間に意味あるものとして認められてきたのか、
そんな話が知りたい。

その場でぱっと理解できたのは、
一般的に今、パワーストーンと言われる石たちの効能的な話の数々は、
いろいろ根底をすっとばしての、恋愛運♪ 金運♪ なワケですわね。
実は、「ソコ」じゃない。
そんな石も多々。
(手相ともリンクする根っこの話でもあるなあ、これ(笑)
なので咄嗟に私の口から出たのは

「意外といい加減」(笑)

だったんだけども。
帰路、ちょいと考えてみたところ。
由香理さんの言うのも「そこ」じゃないと気づいた。

要するに「そこ」は、
人類と鉱物とのお付き合いの、壮大な歴史に関わる話になるってこと。

だって、石は、既に、
以前書いたかもですけど、エジプト文明でも、
ファラオの大切な持ち物を飾る貴石として、
それより前のメソポタミア文明でも
儀式等々の大切なアイテムとして、使われていました。

エジプトのほうは、あちこちでよくあるエジプト展に行けば、
その証拠は目にすることができます。
確か、メソポタミアでは、特に神殿跡から
たくさんの宝石が出土しているはずです。
神殿跡が何を意味するかといえば、
祭式、儀礼、特殊な価値、ですもんね。

今ウロ覚えですけど、天然石を用いた医療とか、石薬とか、
要するに、薬石療法っていうのかな、
そういうのも確かその頃の時代から、あったはず、と、何かで読んだはず←(笑)

そこら辺までは、知識として私の中に既にあります。
でね、昨日帰宅後、ちょこっと調べてみた。


そしたら。
なんかとんでもないものを掘り起こした気がするのですわ。


有史以前。
洞窟の壁画が~っていう石器時代の話。

主にああいった壁画の顔料の元になっているのは、
黄土、黒土や赤鉄鉱(ヘマタイト)だったりするんですね。
ここでもう、ヘマタイトが出てくる。

今は合成化合物でしょうが、
赤色顔料の「ベンガラ」っていうのの元は、これ、ヘマタイトです。

というか、この時代って、
偶然見つけた砕かれた石の破片の鋭さに気づき、
それを武器や道具として使うことを覚え、
使いやすく研磨することを覚え・・・ってな話なワケだけど、「石」ですよね。
日本の田舎で今でも
ちょいと探せば見つかるよ~なんて言われる矢尻なんかは、
黒曜石(オブシディアン)ですしね。

もう生活に即したものだったワケだよね、その時代から、石は。
それが何かパワーを持つものとして、認識されてきたのはどうしてか。

心の問題、宗教観。
あきらかに無視できない話でしょうね。
日本でも御神体が宿るといわれる巨石等々、いっぱいあるもんね。
そういったものが分かる方々が、実際宿っているといわれるものもあるもんね。

ただ、私自身は、石そのものの
なんだか分からないけどパワーがある気がするっていう感覚は、
古代人の「超感覚」みたいなのものとの関わりも大きいと思っています。

現代には天気予報があるよね。
でも、そんなもののなかった古代の人々は、
季節の移り変わりや日々の天気を、
自分の観察眼や感覚で見知っていはず、です。

それは、人に宿った「地」の力。
ただ単に「きれいだから」石に価値を見い出したというだけでない
(それも充分にあったとは思うけど)
本質を見極める直観力のようなものかな、と。

なんだけど、そっちの方面を掘り下げようとすると、
もっと考古学の知識が欲しい。
もっと文化人類学の知識が欲しい。

私、そっちに行っちゃうんだよう、どうしようっ(笑)

でも、子供の頃もこんなことを思っていました、あたくし・・・
大学受験がまだ将来の夢物語だった頃、
考古学も文化人類学(当時そんな言葉は知らなかった)も、
もいっちょ心理学も、カラフルな鉱物図鑑にも、
あこがれたんだよね。
40年も経って、もう1度、それが目前に現れるとは思ってもみなかったなあ。


それとね、もうひとつ。
古代の壁画を調べようと思った私の目の前に出てきた写真。
見てこれ。

これはインドネシア、
南スラウェシ州マロス県の洞窟壁画です。
現在認められている、世界最古の洞窟壁画、
約4万年前のものと言われています。

動物たちの線画の他に、この大量の手型。
これは、手を壁面に置き、その上から、顔料を吹きつけたものです。
赤いので、ヘマタイト原料でしょう。

手型の壁画は、ここだけでなく、
有名なフランスのラスコー洞窟(1万5000年前)にも、
スペインのアルタミラ洞窟(1万8000~1万4000年前)にも、
アルゼンチンのラス・マノス洞窟(9000年前)にも
(ここの手型はものすんごいよ、成人への通過儀礼だったようで、無数にあります)
あるんですけどもね

ラス・マノス洞窟のもの以外の手型は、
壁画の描き手のものではないかと言われています。
署名代わりみたいなものですね。

10年ほど前、イギリスの生物学者が
ヨーロッパの洞窟壁画の手と、
ヨーロッパ系の人の手型を採取して比較し、
壁画の手の3/4が、女性の手と推測したようです。

指の長さや手の長さ、
人差し指と薬指、小指の長さのバランス等々、
いくつかの測定基準に従って
性別を判断するアルゴリズムだそうなんですが。
それ、現代人に当てはめると、
6割しか正しく判別できないらしいのですが。
古代人の手は、それによる性差の特徴は
かなり大きかったんだそうで。


でもさ、HASTAのみなさんの頭の中には、
きっと同じものが浮かんでいるんじゃないかなと思います。
まあ、性差は置いておいても、それ以外の、
おんなじ、大きな「ハテナ」が。

これらの壁画の手。
その時代の中でも、特に「そういうタイプ」の手ってだけで
この写真を見た時の印象、説明がつくのだろうか。

ああ、テーマは手相にも絡んで、
ますます壮大になっていくぞう~(><。)