シュリムアップからプノンペンへ抜けるバス。 早めに乗り込めたので、足が伸ばせる一番前の席をとる。 これが全ての間違えだった。 一つ目。 こちらの人間は 「適温」というものを知らない。 クーラーを最強にすることが最大の美徳と考えているかのように 車内を冷やす。 見てみるとみんな長袖を着ている。 タイのボーダーで上着を忘れてしまったことを悔やむ。 そして、なにより、苦痛だったのだが 二つ目。 こちらの人間は、 アクセルとブレーキを使う頻度と同じぐらい クラクションを使う。 ほぼ、ずっと鳴っていると考えていい。 とても寝れない。 6時間寒さと騒音との戦いとなった。 でも、おかげで楽しいものを見れた。 一つ目は、 道の真中をどうどうと歩く男。 大きなクラクションにもひるまず、 こちらに向かって歩いてくる。 バスの運ちゃんも、もちろん引かない。 あわや、ぶつかりそうに成ったところで バスの運ちゃんがハンドルを切る。 そして、笑いながらこっちを向いて 一言。 「HE IS CRAZY」 お前も十分、CRAZYだと思うが、、、 二つ目。 車がビュンビュン走ってる道のど真ん中で 物乞いをしている男性。 地雷で片足がなくなっている様子。 そこにいたら、足だけではなく命がなくなりますよ。 三つ目。 川の中でリアルファイトをしている子達をみた。 やさしい、カンボジア人も同じ人間なんだね。