----十二支は植物?!(1)~種子の教え~---
2009年(平成21年)今年の十二支は、丑(うし)。
新年を準備として年末に飾った牛の置物に埃(ほこり)がそろそろ積もり始めてはいませんかwww。
きれいにしてあげましょう。せっかくの縁起物ですから。
12年の周期で干支は巡ってきます。動物の行列だと楽しげですが、もとは、植物の成長過程を表現しています。ですから丑には、「モー」と鳴く牛ではありません。
そうは言っても、牛の置物は大切にしてあげて下さい。
十二支とは、手遊び歌の「♪お寺の和尚さんがかぼちゃの種をまきました~芽が出て、膨らんで、花が咲いたら~」 これそのものです。
因みに「丑年(うしどし)」の「丑」は・・・・。
「丑」の文字に、「糸」を補い「紐」。種から発芽し地面に出る前に土を押しのけようと曲がっている状態
・・・動物ではなく植物になぞらえて表現しています。
十二支は、覚えやすく動物で表現しましたが、その意味は12で一巡の周期を植物で表現しています。
植物のスタートは「種子」。山場は「花」でしょうかwww。
四季に「花」があるのですが、偏りがあります。
木の方術「陽木」「陰木」 でもふれましたが、先月、今月は春盛り。春と秋は、花の季節。しかしなぜ春と秋に花が多いのでしょうか?
花を咲かせる理由は、「種」を作るため。その理由は「種」にあるようです。
植物にとっても厳しい時期、夏や冬を乗り越えるのは重要な課題。夏の暑さ、紫外線。冬の寒さや乾燥は過酷です。その時期を丈夫な殻で覆われた「種」で過ごす工夫を選んだようです。
春、秋ではなく冬に花を咲かせる植物に「八手」があります。これは、あえて花の少ない冬を選び、希少性を狙いました。また受粉の担い手をハエに委ねるという自然の工夫がみてとれます。。。例外はさておき、植物の多くは厳しい夏冬を越すために、「種」というスタイルとったのです。。。
自然は、教えてくれています。厳しい時期の乗り越え方を。工夫が必要だと。
十二支で種子を意味する時期は、「亥(い)」と「子(ね)」。突進したり、「チュー」と鳴いたりしないことを念のため確認しておきます。
「亥」の文字に、「木」を補い「核」。種に成長力を閉じ込めた状態
「子」の文字に、「茲」を補い「孳」。子孫を増やそうと種となって次の力を蓄えている状態
厳しい夏冬のように苛酷な時期、苦しい状況をどのように過ごすべきかを自然は教えてくれています。
われわれにも、時として訪れる厳しい状況に対しての工夫しした方が良さそうです。
次の新しい芽を出すために。。。葉を茂らせ、花を咲かせるために。。
十二支が本来植物を表現しいるのならば、植物そのものに学ぶべき必要を感じます。
厳しい時期には、
「次の成長の可能性を信じ、前向きな気持ちのカケラを守ること」
そして「具体的に力を蓄えること」 を怠らない。
困難な時期こそ、自分の気持ちを大切にし、次の具体的な準備をしなければなりません。植物自身がそうであるように。。。
まもなく、5月の花々も種にかわります。夏を乗り越えるために。