天空の旅 武当山


長江沿いの武漢市にあるのが武当山である。
四川省北京上海を結ぶ水陸交通の要所でもある。
春秋戦国時代は楚に属し荊州 とも呼ばれ魏晋南北時代には中原を制するための要地であった。
清代には湖北省が置かれ 長江流域で洪水にも幾度か見舞われた。
その湖北省十堰市(じゅうえん-し)にあるのが
武当山であ。

「玄天真武大帝」を奉る道教武当派として
北は少林寺 南は武当拳としてたびたび中国映画
にもてでくる武術発祥の地でもある。


元の時代に戦火で焼失し、明の洪武帝永楽帝の
時代に延べ30万人10年にも及ぶ労働で再建された。
道観と建物は武当山古建築として世界遺産に
登録されている。
映画「グリーン デスティニー」の舞台として広く
知られている。
また武当山は張三豊が少林寺で修行した後
武当山に入り修行して 道教を広め太極拳も
盛んである
張三豊はまた伝説に現れる仙人としても有名で
ある。
仙人とは霞を吸って生き延びる究極の技を持つ
人間で 泥だけを食べて生きる人間がいるように
 肉体の持つ不思議な酵素が作用している
のかも知れない

武当山の旧称は太和山といい、丹江口ダム面し、
背後には神農架森林区を控え、400数キロにわたり
連綿と続く雄大な山である。
主峰の天柱峰は海抜1612メートルにあり
 そのほかに峰が72も連なっている。
武当山は古来より、道教の信者の参拝の地で
その生誕命日39月には中国台湾から多くの信者が押し寄せる。後漢の時代から有名であるが、明の時代になって永楽帝の命により北京或は全国から
30万人の職人を集めて10年の歳月を得て 
現在の多くの建物が建築された。
武当山の風景はその荒々しい岩武 断崖
 さらにそれらを取り巻く壮大な峰によって「泰山」の
偉大さ、「黄山」の珍しさを兼ね備え、北宋の時代の画家からも“天下一の山”だと誉めたたえられたことも
ある。
さて 次回は その建物を少し紹介しよう。


スカパー 長江 より 画像

バスの旅 洛陽から少林寺へ