3.11から2年経って、いまだ傷が癒えぬ現地の人々です。

でも見落としてはならないのは、この傷癒えぬ人々は現地に限らず、遠く離れた東京にもいるという事実です。

あの日、東京の揺れも半端ではありませんでした。大人の私も初めて経験した揺れでしたから、子供たちにとってはさぞや恐ろしい経験だったに違いありません。

我が家は強震対策がしてある家ですが、それでも積み重ねてあった太鼓が落っこち、2階の本棚から本が散乱し、湯船に張ってあったお水で床が水浸しになりました。

その瞬間だけではなく、それからの数週間は原発の恐ろしさに身を震わせ、いつ爆発して日本沈没となるかという恐怖に晒されました。

原発関係と東京電力関係の人々がこぞって東京から退避したのも、周知の事実です。


そういった恐怖心が何かあった時に蘇り、前に進めない子供たちがいるということを、忘れてはなりません。

私もそういう子供たちと向き合っている一人として、セッションの場で彼らが感じている恐怖心に耳を傾け、恐ろしかった体験を克服していってほしいと願っています。


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