さて、昨日の最高速の話に引き続き、今日はRS250の最高出力について
お話ししようと思います。
RS250の馬力(最高速)については、様々な都市伝説があって、正当に
評価されていない事が多いですね。
オーナーもいい加減な方が多くて、高速でリッターバイクといい勝負とか、
隼に付いて行けるとか、ブログに書いている方もいらっしゃいます。。。
そこで今日は、わかりやすく馬力の計算方法を交えながらお話ししましょう。
私も含めてですが、公称70馬力に夢を見てついつい買ってしまうオーナーが
多いと思うのですが、いざ乗ってみると悲しい現実を知ります。
カタログ値で70馬力と言えば、600CCのSS(国内仕様:69馬力)よりも
ちょっと上のハズです。
ですが、実際にヨーイドンをしてみると、発進した瞬間からグイグイ引き離される
んですよね。
そもそもmaxトルク4.0kgmで70馬力って、1万回転そこそこじゃ出ません。
もうちっと回らないと。
ちなみに馬力の計算式は以下の通りです。
馬力(ps)=トルク(kgm)×回転数(rpm)÷716.6(係数)
※係数間違ってたらゴメンなさい!
上の計算式を見ればわかるように、馬力を上げるにはトルクを増やすか
最高出力発生回転数を上げる以外に方法は無いのです。
ですが、2サイクル250ccの街乗りバイクだと、最大トルクは4kgmが精一杯
でしょう。
最高出力発生回転数ではちょっとタレて3.5kgm程度になるでしょうか。
3.5kgmで70psを叩き出すには、約14300rpmまで回らなければなりません。
とてもじゃないですけど無理な話ですよね。
※ちなみにRS250のタコメーターの目盛りは14000rpmまでです。。。
尚、カタログデータの70ps/9750rpmなんてのは嘘っぱちで、そのためには
9750rpmで約5.1kgmのトルクが出ていなければムリです。
※カタログデータでは、最大トルクは4.0kgm/8000rpmです
ちょっと計算すればすぐに矛盾が生じるのに、堂々とカタログに謳ってしまう
あたり、さすがイタリア人はいい加減で適当ですね。
ちなみにARROWのチャンバーで標準ギヤ比だと、6速11000rpmあたりで
頭打ちです。
仮に11000rpmで最大トルク4kgmをマークしているとしたら、この時点では
何馬力でしょうか??
先ほどの計算式で計算してみてください。
実際の数値よりもかなり高めに出ていると思いますが、それでもこの程度です。
尚、この計算式は、当然他のバイクでも使えますので、色々なバイクの
データを入力して検証してみると面白いかもしれませんよ。
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