背中の厚みと広がりは丸い三角筋とともにビルダーの命。今回はバックマッスルの収縮を意識するには最適なハンマーマシンシリーズの中で、後発品に入るハンマーのDY rowです。なぜDYなのか?それはドリアン(D)イエイツ(Y)が逆手でのローイングを好んでしていたから(怪我が多かったですが)、ハンマーのマシンの広告塔だったから、いろいろな説がありますが、僕が感動して輸入をしてもらった初期のラインナップにはなく、2000年くらいから作られ始めたと記憶しています。ローイングシリーズの中で幅も、高さも奥行きも最も場所を取るマシンです。かと言って実際してみるとそれほど大きな稼働域とは思えないのですが。シートを一番高い位置に持ってくると大腿部の発達したトレーニーはひっかかります。ぼくですらダメ。少し下げて、足を前に投げ出すか、思い切り膝を曲げて”たたむ”姿勢で、思いっきり引きます。シートの高さとグリップの位置で微妙に収縮感の違いを味わえるのと、コンセプトにない順手で行っても効きが良いのが秀逸と思います。初動が大変ですが、両手で、収縮のみに限定して高重量で刺激する手もあります。なぜか数が出ていないのは、他のマシンに比べ発売時期が遅れたせいでしょう。効かないと言われる選手も、片手ずつ、両手ずつ、シート、そしてグリップの位置、足の位置、片手の際上半身のひねり具合でいろいろ試すとその秀逸さがわかると思います。