マンション管理会社の直営工事に御用心

築４０年を超える分譲マンション
３.１１の地震で外壁を貫通するクラックが入り
１階店舗部分の内壁も外壁と同じ様にひび割れが発生しました
そこでマンションの管理会社専属の工事会社にクラックの補修を依頼しました
当社は監理として工事の確認をしておりました
まず内壁のモルタルを剥がしてクラックの位置を確認しました

　　

外壁を貫通しているクラックを優先的にエポキシ樹脂の注入をするように指示をして
その日はひび割れのシーリングだけ行うと言う業者に
翌日、注入開始前のセットを確認することとなりました

　

翌日の朝に現場に来ると注入は終わっていました
壁一面を確認すると内壁から注入されたエポキシ樹脂が外壁にあふれ出ていたので
当初の目的は達成されたことを確認できました
業者に工程確認する為に来たのに連絡なしに工事を完了させた事の理由を求めましたが
あいまいな返事でした

問題なのは隣の壁
全くエポキシ樹脂があふれ出ていません
業者に問いただすと
既定の作業を行ったがひび割れが小さすぎて注入できなかったと言う
写真を求めると撮っていないと言う

証拠を消したように注入部分をモルタルで補修してあります
注入をすると内側にもエポキシ樹脂が垂れた跡があります
これは業者が写真撮影を行った部分

写真の記録が無い部分
注入ができなかったと言う部分の内側
全くエポキシ樹脂の跡がありません
この時点でこの業者が虚偽の行為を確認しました
すぐにマンションの管理人、管理会社、理事長に事態を報告しました

あわてて　業者は外壁側から注入を始めました
これは外壁のモルタルの上からなので
注入の基本的な作業に適当ではありません

内側から注入したと言う業者
外壁にあふれ出て着た跡が無いのに
外側から注入したら簡単に内側にあふれ出てきました
しかも　本当に内側から注入していたらひび割れはエポキシ樹脂で固められているはず
出てくるはずもありません

私は業者に言いました
「やればできる　やらなかったからできなかった　あなたたちの行為はマンションをだました」

モルタルで証拠を隠した部分も外側からの注入で内側に出てきました
彼らは２面ある壁のうち１面しか注入をしていませんでした
両方とも仕上げ塗装をすれば隠せると思ったのか
確信的な詐欺行為でした

マンションの住民はこの管理会社と管理会社直営の工事会社を信用していましたが
材料を使ったようにごまかして工事を終わらせようとしました

たまたま　マンションの大規模修繕を前倒しで行う為の検証で立ち会いましたが
信じられない工事会社の対応に驚くばかりです
彼らはやったところだけの写真を提出して工事を偽るところでした

この工事の報告は定例の理事会で行われる予定でしたが
何も報告されないまま今日に至っております