ANA | Tokyo de Kurasu

Tokyo de Kurasu

日々の出来事について書いています。

ウィーンから日本へ帰国する日は、大変な1日でした。
ウィーンから直行便を予約したにも関わらず、空港へ行ってみたら技術的な問題で、飛行機がキャンセルになった事を伝えられました。

代わりの飛行機が飛ばないため、
日本に帰国できない難民たち(日本人)が、空港にはあふれています。



ウィーンにある特別カウンターで長蛇の列を並び、代わりの便を交渉し、何とかデュッセルドルフ経由のANAに乗ることができました。
(北京経由や翌日の直行便に乗るという選択肢もありました)


今回は引っ越しなので手荷物が非常に多く、その日の朝にアパートを引き払ったり、その2~3日間は大掃除をしていたり、で空港に着いた時にはすでに疲れていました。
直行便となると身体は楽だし、ぐっすり寝られるし、東京へ着いてからもフル活動しなくてはいけない場合には最適です。

幸運なことに、早めに空港へ着いたおかげでドイツ経由の便を確保することができ、結果的に6時間遅れで東京へ着くことができることになりました。



さて、急遽ドイツのデュッセルドルフから乗り継いだANA。
優しい日本人のスチュワーデスさんが、ウェルカムドリンクを差し入れて下さいます。
その時点で私のテンションMAX。ドイツ出発なのに、キリンビールやサントリーのモルツが用意されているんですから!


約2年半ぶりに飲むキリン一番搾り。
こんなに美味しかったけ?と感動しました。一緒に渡されたおつまみも美味。その様子に驚いたチーフスチュワーデスの方。その後、私たちに気をとめてくれていたのかもしれません。

私が席を離れている間に、旦那とスチュワーデスの方とで
私たちがこれから日本に帰国すること、
旦那が7~8年ぶりの完全帰国であることを話したそうなのです。



そして、飛行機が日本に着く直前にそっと持ってきて下さったカード。


この心遣いが、『日本らしさ』、『日本のサービスの素晴らしさ』を私に再び思い出させてくれました。

私たちはその時引っ越しに疲れており、
空港で長蛇の列を並んで交渉するという無駄な労力も使い、
日本での生活を再セットアップしなくてはいけないことが待っている私たちには、このプレゼントは非常に嬉しい贈り物でした。

飛行機を降りるとき、思わず
「これからの日本の生活が楽しみになりました。」
とお礼を言いました。名刺を頂いておけばよかったな、と後で思いました。




このカードは、日本へ帰国してから折を見て何度か読み直しています。
その度に、私にもこんな心遣いができるようになるだろうかと思ってしまいます。

そしてあの時、直行便に乗れなかった事が結果的に良かったと今では思っています。