患者さんから「私の家では床に座って生活しているんだけど、床に座る時は どうしたらいいの?」と質問がありました。 床に座るにしても、いろいろな座り方がありますので、今回はそれぞれの 座り方について考えていきます。 正座 に負担がかかるので、不調や痛みがある方にはおすすめいたしません。 あぐら 回ってしまいます。股関節は骨盤にくっついているので骨盤のゆがみが 出てきます。 体育座り 腰の反りがなくなり、丸まりが強くなってしまいます。 長座 しかし、ふとももの裏の筋肉(ハムストリング)が硬い方の場合、 腰が丸まってしまうので負担がかかります。 座椅子・壁・クッションなどによりかかって座る 腰が丸まって負担がかかります。 腕を支えにして座る また、片腕を支えにすると横にねじれて腰に負担がかかります。 ぺちゃんこ座り・女の子座り・とんび座り・あひる座り 骨盤のゆがみが出てきます。場合によっては膝にねじれが出てしまうので膝の 痛みや歪みが出てきます。 横座り さて、そんな選択肢がない中でも腰に負担が少ない座り方を選ぶとするならば 「正座」あるいは「壁によりかかる長座」、「あぐら」でしょうか。どれも気をつければ 腰の反りを保てる座り方です。 もともと人のカラダは立つように設計されているので、座るときに椅子でも床でも 無理がかかります。床に長く座る場合は上記の三つの座り方を交互に行い、 同じ負荷をかけすぎないようにしましょう。
「壁によりかかる長座」や「あぐら」の場合は、タオルや座布団を骨盤の下に敷いて 骨盤を前傾させると腰の反りをキープできます。 |