ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ(1997) | waldeinsamkeitの木をみて森をみず。

waldeinsamkeitの木をみて森をみず。

L’arbre cache souvent la forêt.
本と映画の備忘録。ときどき、禅問答(笑)

アメンバー限定記事は公式ジャンルと全く関係ない超つまんないぼやき内容なので、公開していないだけですσ^_^;ホントにホントにお気になさらずにσ^_^;

{58AA0990-FF37-4063-A237-FDBBD72F523E:01}


ウワサの真相/ワグ・ザ・ドック(1997)

選挙中、現職大統領が
セックス・スキャンダル。
国民の目からそらすために
スピン・ドクターと呼ばれる
揉み消し屋コンラッド・ブリーン
(ロバート・デ・ニーロ)を
緊急招集する。
コンラッドは国民の目を
スキャンダルからそらすために
アルバニアとの架空の戦争、
B3爆撃作戦を画策。
コンラッドは実際には存在しない
架空の戦争、架空の部隊、架空の英雄を
国民に信じ込ませるために
ハリウッドの敏腕プロデューサー、
スタンリー・モッツ(ダスティン・ホフマン)に協力を依頼。
かくして、彼らによるスキャンダル
揉み消し工作が始まる。

「戦争のスローガン
スローガンは覚えているのに
どの戦争だったかは忘れている。
戦争は忘れても
印象的な画像は忘れない」
「戦争はショービジネスですよ」
「戦争をプロデュース」
揉み消し屋とプロデューサーの
玄人肌とタフさがこの物語を
どんどん面白くしていく。
2大キャストはとてもバランスよく
悪目立ちしていない。
ちょっと物足りないくらいだけど。

物語の構造に
結構、感心する(u_u)

日々垂れ流されているニュースソース
流される時点でディレクトされている。
その本質を見抜く目を
私は本当に持っているのか?
DVDのオマケで監督が
政治とメディアについて
インタビューに答えている。
クリントンスキャンダル前後に
公開された本作だが、
彼が題材といっていない。
政治よりも簡単に加工できる
メディアについて言及している。
情報操作。
現実と創作の境界があいまいな世界。
「ネタ」「ツリ」という言葉で
容認され、ぼんやりしてくる。
こんなに記録メディアが
発達しているのに
現実が翻弄される。

動画はホンモノ?

歌は簡単に人の心を打つ。
アメリカの国境と夢を守る歌や
シンボライズされた英雄を。
ひゃぁ(^^;;

そのときそれが起こることで
誰が得をするのか?
何層にも皮を被った問題も
そぎ落としていくと
全く違う核がむき出しになるのかも。

社会科のビデオ鑑賞に最適な作品
ですね(^^;;


赤い蝶ネクタイの男は
信用してはいけない(^^;;
デ・ニーロの存在控えめさが
物語の胡散臭さを
余計に際立たせる。

物事の本質は
バームクーヘンみたく。
めくっていっても
中心がなかったりして(^^;;

★★★☆☆