皆さま、おばんです!
今晩はもういっちょ!
前回の東北本線・高久駅に続き、
そのお隣にある黒田原(くろだはら)駅の訪問記です。
18きっぱーのワタクシ、
結構な頻度で仙台駅以南の東北本線を普通列車で往来してましたけど、
黒田原駅は、車窓から見える木造駅舎と広い駅構内が気になっていて、
早い時期に下車したい駅だったのですよね。
今年の4月に、念願かなってようやく訪れることが出来ましたよ。
黒田原駅は明治24年に開業した駅です。
高久駅の項でも書きましたが、東北本線の黒磯駅‐白河駅間は
大正9年に新旧線の切り替えが行われており、
黒田原駅もそれに合わせて500メートルほど西側に移転しましたの。
現在の駅舎は、移転に併せ大正9年に建てられたモノと思いきや、
昭和15年築の二代目駅舎だったのですね。
最近は駅の沿革が掲げられた駅が増えて、
ファンとしては本当に大助かりですわ。
黒田原駅は業務委託駅ですが、
窓口営業は行われず、行われているのは改札業務のみとのこと。
窓口のシャッターが閉まり、まるで無人駅のような黒田原駅でしたけど、
構内では駅員さんが忙しそうにゴミの回収をされてました。
馬?これって馬ですよね?
待合室に置かれた木彫りのキャラクター人形。
まさか後に、このキャラのお陰で
黒田原駅の構内が広い理由を知ることになろうとは…。
駅舎を抜けてホームに進入しますが、その前に…
昭和15年に建てられた木造駅舎が現役の黒田原駅ですけど、
構内にはもっともっと古い建物が残っているのですよ。
跨線橋の手前側にある、こちらの建物ですぜ!
駅便(駅の便所)でした~!
こちらの駅便、バリアフリー対応の洋式便器が備わっているので
ちょっと気づきにくいですが…
木造駅舎よりも古い大正11年に建てられたものなのです。
柱に付いた建物財産標に注目くださいね。
大正11年と言えば東北本線が新線に移行して間もなくの頃です。
5年後に百周年を迎える駅便、その節は盛大に祝ってやってくだされ。
構内に戻ります。
黒田原駅は相対式と島式ホームによる2面3線構造…でしたが、
東北本線内の優等列車の廃止によって
黒田原駅での退避列車が消滅したために、
現在は単式ホーム2面2線に改装された模様。
さてさて、列車で通過するたびに興味津々だった構内の中でも、
一番気になっていたのがこちらのホームでしたの。
構内東側(駅舎寄り)にある廃ホームですが、
幅がとても広くて、只者ならぬ気配がプンプン漂っていたのですよね。
そこで、このホームに近づくために再び駅舎に回ってみたのですが、
駅便のすぐ近くにこんな看板が立っていたのですよ。
クロロとゆめな…
あっ、さっき待合室で見た木彫りのキャラクターですね!
女の子の「ゆめな」はクロロの世話をする女子中学生。
ここで女の子のJC設定は必要なのか?
馬にアホ毛とは、これまた斬新な!
いやいや、そんなことよりも大切なのは他の文章です。
黒田原駅の北側にはかつて馬市場があったらしい。
明治30年代から昭和40年代にかけて、
廃ホームの向かい辺りに市場街が存在してたようですよ。
そこで古い航空写真で確認したところ…ありました!
こちらは昭和22年に撮影された航空写真です。
駅の北側(緑○印周辺)に商店街らしきものが見えますが、
これが黒田原で催されていた馬市場なのでしょう。
現在この場所には空き地が広がっておりました。
黒田原で競り落とされる馬は那須駒(なすこま)と呼ばれていたそうです。
駅前には黄金の那須駒の像がありました。
めがね!?
誰よ、こんなイタズラしたの。でもこういう人見たことがある。
永年、自分が気にしていた廃ホーム、おそらくは
馬市場が催されていた時代に活躍した貨物ホームなのでしょうね。
黒田原駅、予想はしてましたがやっぱり面白い駅でした。
こうして黒田原駅チェックを終えた後は、おとなしく仙台に戻る…
はずはなくて、もうひとつ気になっていた、
大正9年まで存在していた
東北本線・旧線時代の黒田原駅跡を見に行くことにしましたが…
長くなりましたので次回に続きます。
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黒田原駅(平成28年4月26日)
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松川駅(平成26年8月6日)・新駅舎(平成28年4月26日) 前編・後編
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