皆さま、こんにちは!
JR線が第三セクター化され、
新駅が設けられた話は全国各地で聞きますが、
駅の数が倍近くまで増やされた話は、なかなかないのではないでしょうかね?
その点で、JR松浦線を第三セクター化した松浦鉄道はすごいのです。
JR線と共有する3駅を含めると全57の駅が存在しますが
うち25駅は、第三セクター化後に新設された駅でした。
今年2月に訪れたこちらも、そんな駅のひとつでしたよ。
松浦鉄道西九州線・川東(かわひがし)駅です!
JR松浦線が第三セクター化(昭和63年)された直後の
平成元年に開業した駅でした。
川東駅は伊万里市の市街地にあり、
市の中心にある伊万里駅とは1,4キロしか離れておりません。
川東駅は市街地の外周にある駅のようで、
ホームの北東側(伊万里駅寄り)は建ち並ぶ住宅が、
南西側は農耕地が望めるという、一粒で二度おいしい駅でしたよ。
川東駅は伊万里高校の最寄り駅、500メートル先に高校があります。
自分が川東駅に訪れた時、ホームにはたくさんの高校生がいて、
ホームにカメラを向けるのをためらいましたけど、
見ず知らずの人にカメラを向けるのってすごく失礼ですよね。
運良くそこに列車が到着~!
ホームにいた大勢の高校生を乗せ、有田駅方面に走り出しました。
明日も勉強を頑張るんだよ~
自分みたいな駄目な大人になっちゃダメだかんね。
誰もいなくなったところで川東駅探索の開始です。
川東駅は単式ホームが1本あるだけの棒線駅。
こちらは西九州線の新設駅の共通する仕様でした。
松浦鉄道の駅名標はJR九州と共通デザインで
駅名標のど真ん中に、最寄りの観光地や名産などが描かれております。
川東駅のイラストは野球場とベイブレードのスタジアムか。
すみません、ベイブレードではなくて国見台公園のトラックだったようです。
国見台公園までは歩いて10分弱で着くようですね。
松浦鉄道と言えば、こちらも忘れちゃいけません。
各駅には様々なイラストが掲げられており、
駅巡りも、いつもの120%増しで楽しめちゃうのでした。
ちなみに川東駅にイラストは、地元の国見中学校美術部が
平成6年に夏休みを利用して制作したものだそうです。
「美術部員の子たち、よく頑張って描いたね」
なんて思ってましたけど、
よくよく考えたらこの子ら、自分と10歳しか離れていないんだわ。
駅名標やイラストがステキな川東駅でしたが、
駅ファン的にはこちらにも注目ですよ。
ホームの真下に煉瓦積みの用水路が見えますよね。
こちら、松浦鉄道の前身(JR九州)の前身(国鉄)の前身(九州鉄道)の、
そのまた前身である伊万里鉄道が
明治31年の開通に合わせて造ったモノなのでした。
真新しいホームの真下にこんなモノがあるなんて、すごいですよね。
実はさっき高校生たちを見送ったのは、ここの写真が撮りたかったからなのです。
ここからホーム目掛けて写真を撮ってたら、
絶対にスカートの中を覗いてるように思われますもん。
明治時代の遺構探しが楽しめるのも松浦鉄道西九州線の魅力でした。
探索の際は犯罪者に間違われぬよう、行動にはくれぐれもご注意を。
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川東駅(平成28年2月2日)
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