皆さま、おばんです!
平成26年に開業100週年を迎えた東京駅。
これを機に、丸の内赤煉瓦駅舎が開業当時の姿に復元されましたが…
復元された南口ドームの中に
干支のレリーフが飾られているのをご存知でしたでしょうか?
八角形のドームのコーナーに干支が1枚ずつ飾られており、
干支が意味するそれぞれの方角に取り付けられているのですよ。
ところが、肝心の東西南北を示す
子(ねずみ)、卯(うさぎ)、午(うま)、酉(とり)が見当たらず、
研究者の間で長年の謎とされていたのですよ。
東京駅といえば工学博士の辰野金吾博士が設計した建築物。
調査対象をその後、全国の博士が手がけた物件まで広げたところ、
武雄温泉(佐賀県)楼門にそれらしきものがあるらしいとのこと。
楼門も竣工100週年で、
3月31日までの期間限定で一般公開の真っ只中でした。
東京駅の十二支の謎が解明されるのか?
先月の佐賀旅の際に楼門をじっくり見てきましたよ。
佐世保線・武雄温泉駅から歩いて15分、
武雄温泉のシンボル・楼門前までやって来ました。
楼門は随時公開されているわけではなくて、
毎週火曜日を除く朝の9時から10時までの1時間と
かなり限られた時間のみ公開されてます。
自分は公開時間のことを知らずに月曜日の夕方に武雄温泉に来て、
次の日の朝に来たら火曜日が見学不可で、
更に次の日、3度目の正直でようやく見ることが出来たという…
非常に難易度の高い武雄温泉楼門の一般公開でした。
っていうか、自分アホやん。
入浴料金は大人400円から。
入浴券は購入後1年間有効ですので後日の入浴もOKとのこと。
自分はもちろん、この日に入浴を楽しんできましたよ。
武雄温泉駅近くのビジホに宿泊、フロントマンさんに武雄温泉に行くと話したら
入浴セットを無料で貸してくれました。ありがたや~
いよいよ楼門に入場します。
階段はかなり急ですので、足元は要注意ですよ。
ここでは武雄温泉のボランティアガイドさんから、
楼門のこと、武雄温泉のこと、そして干支の絵のことなど、
様々なお話を聞くことが出来ました。
武雄温泉は戦争中、空襲被害を受けることはなく、
窓ガラスも割れることなく当時のモノそのままなんですって。
外が歪んで見えるのは、
ガラスが手作り生産されていた時代のモノだからだそうです。
温泉では「むかしガラス」と呼んでましたよ。
楼門内部はこれまで公開はされず、100週年のこの機が初公開だそう。
公開期間は3月31日までで、その後については未定と…
ありました!
東京駅の8枚、武雄温泉楼門の4枚の合計12枚。
これで十二支が完結するのでした!
なぜ東京駅の干支の欠けた4枚が武雄温泉楼門にあるのか…
実は、東京駅の残り4枚は南口ドームとは別の場所にあり
空襲によって在り処の資料ともども失われたとか、
武雄温泉は当初の計画では合計3基の楼門が造られる予定であり…
幻の武雄温泉の設計図も楼門内の資料館で見ることが出来ますよ。
残りの2基に8枚の干支の絵が飾られる予定だった…など、
東京駅と武雄温泉で十二支が揃うのは
単なる偶然という見方もあるようです。
…が、故郷の佐賀をこよなく愛した辰野金吾博士、
大都会の東京と故郷を結びつけるラインとして、
遊び心で十二支を散らせた可能性も否めないのですよ。
こうして楼門内部が楽しめるのも残り1ヶ月とちょっと。
バスタオルとフェイスタオルと400円を握りしめて武雄温泉に急げ~!
最寄りの佐世保線・武雄温泉駅
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