皆さま、おばんです！
「おはよう信越」という列車をご存知でしょうか？
早朝の直江津駅を出発し、
特急列車並みの停車駅で新潟駅に向かう快速列車です。
使用車両も特急型の４８５系電車でなんとも贅沢な列車なのですが、
車内は思ったよりも空いているっぽく…
そんな「おはよう信越」に先週末乗車してきました。
今回はその時のレポっぽいことを書いちゃいますよ。
まずはこちら、「おはよう信越」の始発駅である直江津駅です。
「おはよう信越」の発車時刻は６時１５分で、
信越本線の始発列車でもありました。
実は自分、この列車に乗りたくて、
わざわざ直江津市内のホテルに宿を取ったんですよ。
快速列車と言えど、
今どき４８５系電車に２時間以上も乗れる機会なんて
そう多くありませんから。
しかもこの列車、全車指定席車で、
その混み具合も見ておきたかったですよね。
こちらが今回の「おはよう信越」号です。
新潟車両センターの４８５系３０００番台車・Ｒ編成でした。
「おはよう信越」は特急「北越」・快速「くびき野」と共通運用の
４８５系６連で運行されておりまして、
その日によって、Ｋ編成・Ｔ編成（１０００番台車）、
Ｒ編成（３０００番台車）のいずれかが運用に就きます。
１号車（新潟寄り先頭車両）が半室グリーン車のクロハ４８１で、
以下、モハ４８４‐モハ４８５‐モハ４８４‐モハ４８５
‐クハ４８１（６号車）と続きますが、
車両により車内設備に差がありますので要注意でした。
まずはこちら、１号車のグリーン室です。
「おはよう信越」はグリーン車指定席ですので、
グリーン車自由席のみ乗車可能な青春１８きっぷでは
別途、グリーン券を購入しても利用できませんからね、念のため。
で、問題は普通車指定席でしたの。
基本的にはこちらのフリーストップ式リクライニングシートが
装着されているんですけど、
Ｔ編成の一部に、悪評高き簡易リクライニングシートを装着した車両が
紛れ込んでいるのでした。
Ｔ編成の富山寄り３両がこれに当たることが多いようですが、
確実に簡リクシートを避けるのであれば、
１号車（クロハ４８１）を選ぶことです。
ここでしたら、絶対にハズレはありませんからね。
そんなこんなで６時１５分、
「おはよう信越」は定刻で直江津駅を発車しました。
１両に対し７～８人しか乗っていないんですけど、
これっていつもこんなもんです？
それとも日曜日だから空いていたのかしら？
列車は快調に走りますぞ。
直江津駅‐新津駅間は、
同区間を走る特急「北越」とまったく同じ停車駅ですが、
「北越」の所要時間は約１時間３０分に対し、
「おはよう信越は」１時間５３分で走り抜けます。
長岡駅での長時間停車（９分）と表定速度の差が
影響しているようですね。
柏崎駅を過ぎると、日本海の絶景が楽しめちゃいますよ。
もしこの景色を堪能したいのであれば、
Ｃ・Ｄ席側のシートをゲットされたし。
７時１３分、列車は定刻で長岡駅に到着しました。
ここで半分くらいのお客さんが下車、
淋しい車内が更に淋しくなっちゃいました。
長岡駅では９分間の停車です。
始発の直江津駅はお弁当が買えませんでしたので、
ここで食料を調達することにしました。
（直江津駅の近くにはコンビニも無いんですよね）
まず訪れたのは、
駅のホーム側コンコースにある駅そば屋さんです。
日中は駅弁の販売もされてるらしいですよ。
ところが売り場のショーケース覗いたらお弁当が見当たらず。
店員さんにお聞きしたところ、
お弁当は８時過ぎにならないと入荷しないんですって。
そりゃそうだわ。
在来線の特急列車が動き出すのって９時過ぎですもん。
いくらなんでも、朝７時は早すぎですよ。
改札口横にニューデイズ（コンビニ）があるそうですので、
駅員さんに事情を話して改札口を通してもらいました。
取りあえずお弁当をゲットして車内に戻りましたけど、
旅情もへったくりもない朝食でした。
それとも新幹線ホームまで走ればよかったのかな？
その気になれば、駅そばを９分で平らげるとか。
列車は定刻で長岡駅を出発しました。
終着の新潟駅まで残り約１時間、まもなくラストスパートですよ。
８時８分、２度目の長時間停車（９分）である新津駅に到着です。
ここでの見どころはコレ！
週末限定ですけど、コレが見れるのは嬉しい限りです。
ＳＬばんえつ物語号でした！
「おはよう北越」は駅舎寄りの１番線ホームに停まります。
ばんえつ物語編成は３番ホーム（５番線）の奥２線目におりますので
車内からはちょっと気づきにくいですが、
跨線橋を降りたスグのところにおりますので、
ゆっくり眺めていても時間は十分です。
混んでる中で写真を撮るよりも、
誰もいないこの時間にノンビリ撮る方が有効じゃないかしら？
こうして８時３１分、「おはよう信越」は無事に、
新潟駅の端っこの９番線ホームに到着しました。
２時間１６分間、本当にお疲れさまでした。
さて、こんな感じの「おはよう信越」号ですが、
平成２４年３月に廃止になった夜行急行「きたぐに」の行程中で、
特に利用率の高かった直江津駅以北の区間を
補完するために誕生した快速列車だったんですよ。
若干の停車駅の変更はあったようですが、
運行ダイヤは基本的に急行「きたぐに」のまんまだそうです。
急行列車よりはたしかに格安な快速列車ですので、
あえて全車指定席車の条件をぶつけてきたんだと思いますが、
問題は「おはよう信越」の１時間後に
快速「くびき野１号」が運行されていることです。
こちらは指定席券無しでも乗れる上に
長岡駅・新津駅での長時間停車がないために、
更に短い所要時間で新潟駅に到着するんですよね。
来年３月の北陸新幹線開通によって
快速「くびき野」は特急「しらゆき」に格上げされますが、
「おはよう信越」はどのようになっちゃうんでしょ？
ひょっとすると、
青春１８きっぷで信越本線を気楽に旅出来るのも、
今だけなのかもしれませんね。
