皆さま、おばんです!


先の大震災による津波被害で、

2年半もの間、分断された状態が続く仙石線ですが、

平成27年中の全線復旧に向けて、

修復作業が急ピッチ化されているようです。


今回の復旧に合せて、

東名駅‐野蒜駅を内陸側に移設する他に、

東北本線と仙石線が併走する松島駅南1キロの地点に渡り線を新設、

仙石線の列車を東北本線に乗り入れすることで、

石巻駅~仙台駅間を60分(被災前は70分)で結ぶという、

地元民にとっては嬉しい話題も飛び出しました。


そんな仙石線、

現在の復旧状況が気になりましたので、

ちょっくらですが眺めてまいりましたぜ☆


今回は画像が多めですので、覚悟してくださいね!




まずは東北本線と仙石線を結ぶ渡り線です。


東北本線の列車に乗って松島駅に近づくと、

1キロほどですが仙石線と併走する区間があるのですよ。


ここには保線車両を行き来させるための渡り線があるのですが、

それとは別の新たな渡り線が設置されるようで。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10070/仙石線復旧

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10071/仙石線復旧

左側の鉄柵の裏側に仙石線の路盤があります。


扱いは当然、信号場になるんだと思いますが、

どんな配線になるのでしょうかね?

列車の速度が高い区間でもありますので、

その構造が、今からとっても気になっておりましたの。



お次は仙石線の不通区間である高城町駅以北の状況です。


最初に訪れたのは高城町駅のお隣、手樽駅ですよ。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10072/仙石線復旧

駅自体は地震による損傷は少なかったようですけど、

架線柱はすべて撤去されてしまったようですね。


陸前赤井駅近くにある赤井変電所が津波でやられてしまい、

平成27年の復旧で高城町駅以北は

ハイブリッド気動車で運行されることが決まってます。


ということは、この区間の電化復旧はもうない?

気になるなぁ…


仙台駅側は路盤の整備が完了しているもよう。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10073/仙石線復旧


石巻駅側も一部の道床が造り替えられたほか、

線路も新しいものに張り替え作業が進められておりました。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10074/仙石線復旧

歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10075/仙石線復旧


手樽駅といえば、個人的に気になったのが、

奇跡的に残る宮城電気鉄道時代からの架線柱です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10076/仙石線復旧

どうやらこれは無事みたい。

90年も前から残る架線柱ですから

手樽駅、いや、仙石線のお宝として、

この先もずっと姿を残しておいてくださいませ。



次にやって来たのは、もひとつお隣の陸前富山駅です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10077/仙石線復旧

線路は撤去されたものの、ホームも割れたままで、

復旧作業は進んでいないようでした。


といいますのも陸前富山駅、目の前に松島湾が広がっており、

新たに堤防が設置されるようなんです。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10078/仙石線復旧


堤防建設が完了した後に、きっと駅の整備が始まるんでしょう。

それにしても、陸前富山駅から眺められた風光明媚な風景、

もう楽しめないんでしょうかね…
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-c1028u

【まったり駅探訪】仙石線・陸前富山駅に行ってきました♪(平成21年8月16日)



続いては、海にもっとも近い駅・陸前大塚駅です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d10079/仙石線復旧

あんなに静かな陸前大塚駅だったのに、

見ての通り、大型のセメントサイロが建てられていて、

物々しい雰囲気に変わっていたんです。


それもそのはず。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d1007b/仙石線復旧

割れてしまったホームはすべて撤去されてしまいました。

どうやら陸前大塚駅、

新しい駅に生まれ変わるみたいですね。


ここから北側は新線区間になるのですが、

それに合わせての造り替えなのかな?

行き違いが可能な構造の陸前大塚駅でしたけど、

どんな姿へと変わるのでしょう?


そしていよいよ新線区間ですが…


陸前大塚駅より北側に500メートルほど進むと、

すぐに新旧線のポイントとなる地点が見えてきました。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d1007c/仙石線復旧

奥に見えるのが、撮影ポイントでも有名な旧線で、

手前の赤いラインが新線となる場所です。

この辺りから路盤は高架線となり、

国道45号線を跨ぐカタチで延びてゆくようです。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d1007d/仙石線復旧

新しい仙石線、結構高い場所を走るようですよ。


新線区間には、東名・野蒜の両駅が移設されます。

この移設に併せて両駅の周辺には

東松島市の復興ニュータウンが造成されるんですって。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d1007e/仙石線復旧

JR東日本・東北工事事務所HPより拝借。



自分が見た限り、東松島市のこのニュータウン、

ハンパじゃない規模の大きさなんですよ。


ちなみに平成27年の仙石線・全線復旧の際は、

このニュータウンから仙台駅まで35分で結ばれるはず。

いやはや、全然仙台市内の通勤圏内じゃないですか!


仙石線の全線復旧、

街の構図を大きく変えそうな予感がしてなりませんね。



この先は、廃駅となる旧東名・野蒜の両駅、

そして新線区間の様子も見てきましたが、

こちらは次回のブログ記事にて。

走れ!仙石線 平成27年の全線復旧に向けて 現在の様子いろいろ(その2)


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d1007f/仙石線復旧