皆さま、おはようございます!
「昔は良かったな」
…なんて思いながら溜息をつくのは歳をとった証拠かも。
こと、鉄道の話になると、この機会が増えたのは紛れもない事実です。
自分が小学生だった今から30年も前のこと。
「いい旅チャレンジ20,000km」と呼ばれるキャンペーンが、
国鉄監修のもとにスタートしました。
あらふぉなお仲間さんでしたら、きっと覚えてますよね?
当時の国鉄は全国に242線区(新幹線を含む)、
総2万キロの路線がありまして、
それらを乗り潰すのを目的としたキャンペーンでした。
これら線区の踏破を続けると、
30線区、50線区…と、切りのいいタイミングに
様々な副賞を手に入れることができたのです。
このキャンペーンは富士フィルムが後援でしたので、
副賞もフジ製品絡みのものが多かったと記憶しております。
このキャンペーンですが、書店で売っている、
「いい旅チャレンジ20,000km」踏破パスポートを
我が家には今でもコレがありますの。
まずは身近な1線区を踏破)することから始まりますが、
仙台在住の自分にとって身近な路線は、
東北本線、常磐線、仙石線、仙山線と、
意外に距離のある線区ばかりなのです。
小学生のお小遣いじゃ、乗るのにもひと苦労な路線ばかりで。
そこで選んだのが、
後に阿武隈急行線として第三セクター化されることとなる
丸森線(槻木‐丸森)でしたの。
運転台直後で興奮しながら、キハ40の小さな窓に被りついてたっけ。
当時の国鉄では珍しく、
ブラインドゥを下げずに運転してくれてたんですね。
丸森線はたった4駅だけの短い路線ですので、
あっという間に到着しちゃいましたが。
ここからが、このキャンペーンの勇気の要りどころ。
丸森駅に到達したことを証明するために、
駅名標入りの自撮り写真を撮らなきゃならないのです。
三脚なんか持ってませんから、
駅員さんにお願いするしかなかったんですよ。
めっちゃ緊張しながらお願いしましたって。
ところが駅員さん、キャンペーンのことを知っていて
快く写真を撮ってくれたのです。
ありがたや、ありがたや~
こうして無事に丸森線踏破が完了。
パスポートの添付書類に必要事項を記入して、
苦労しながら撮った2枚の写真と一緒に郵送。
後日「1線区賞」が自宅に届きましたの。
名入りのメンバー証明書とバッチ、
どこにいっちゃったんだろう?
その後は路線踏破の快感が止められなくて…
毎日時刻表を眺めては旅の計画を立てて、
パスポートを眺めてはにやけてました。
あの日から30年、今では駅を眺めてはにやけている自分…
成長してませんね。