わたしが起業した頃、いわゆる「起業ブーム」みたいなものありました。
2006年に新会社法改正があり、資本金1円で会社誰でも会社をつくれるようになりました。
それまでは、株式会社の場合資本金1000万円以上、有限会社の場合300万以上という決まりがあったので、新会社法によって、誰にでも開かれた道ができたのです。
その後「起業ブーム」が2～3年あり、その直後わたしは起業しました。
その頃わたしは20代の最後のあたりで、「とりあえずやってみるか」みたいな、すごーく軽い気持ちでした。
やめたくなればやめればいいし、と思ってました。
実際、転職適齢期を迎える前だったので、憧れの会社で働きたい、という気持ちもありました。
転職活動をする前の、ちょっとしたお試しの気分だったのです。
具体的には、35歳までに就職しよう、という目標がありました。
起業はそれまでの「ブームにのる」というのをしてみたかったのです。
わたしと同じように、その頃起業した人々がたくさんいました。
いろいろな出会いがあり、例えば世代が一緒だったり、分野が一緒だったり、これまでのキャリアが一緒だったりした人と、一緒に仕事をしたりもしました。
そんなお試し気分ではじまったわたしの起業ですが、ある転機により、「覚悟」を決めるときがきました。
それは、子どもができたことです。
転職経験も多く（まともな社会経験が浅く）、学歴もなく、未婚で出産しちゃたり、お試しで起業しちゃったりする、小さな子どものいる人、普通は採用されないだろうなー、と思ったのです。（いまさらながら...）
その時、「他の会社で働く」ということを諦め、わたしにできる残された道を探求しはじめたのです。
20代の頃、わたしは海外を放浪していていました。
本当にお金がなくて、道でゴミを拾い、ちょっとだけ付加価値をつけて（リメイクするとか）道端でモノを売っていたときと同じ気分で、わたしの「できることを探す起業」はスタートしました。
そんな経緯であるから、わたしはこういう本にはすごく気持ちがシンクロしてしまうのです。
- 新装版 こんな僕でも社長になれた/イースト・プレス
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わたしにとっても、「できないことだらけのわたしができた唯一のこと」が起業だったのです。
だから、本当は、会社員や今後転職の機会がある人が羨ましく思うときがあります。
「会社で働く」ということは、わたしは嫌いではなかったし、楽しい思い出ばかりでした。（時間が経って思い出が美化されているのかもしれない...）
今の仕事に不満を持つとき、「自分の本当にしたいことは何か？」と、いまいちど問うべきだと思います。
よくよく考えてみると、自分にとってベストな答えは「転職」や「起業」ではないかもしれない。
例えば、転職したい理由は、実は人間関係だったりもします。
その部分さえクリアすれば、充足した環境なのかもしれない。
だから、会社を辞める前に、その理由を考え、自分の「将来ありたい姿」をイメージすることが大切だと思います。
自分の軸を作る作業は、どんな環境であれ可能です。
いまある環境で、その不満を改善することもできます。
もしすでに辞めちゃった人には...まぁ仕方ないです（笑）
共に起業の道を歩きましょう。
不登校や低学歴、シングルマザー...などなど、どんな環境であれ、「道は自分で作れる」とわたしは伝えたいな、と思います。
さて、前途の起業ブームで起業した人々が現在どうしているのか、と時々考えます。
廃業したという報告もたくさん聞きました。
もちろん、それは悪いことではなく、新しい道を見つけたということもあります。
どんな道でもいい、自分で道をつくることが肝心です。
「お膳立てされた起業」というのはありえないのです。
高い志や社会貢献の精神をもって起業するのもよし、消去法で起業するのもよし、いずれにせよ、道は自分で作らなければならないのです。
なんとなく最近「第二の起業ブーム」みたいなのがきているなーと感じます。
それは新会社法の改正の時とはまた違ったもので、いわゆるソーシャルメディアの可能性が後押ししているように思います。
ブームにのって起業することが、自分の進むべき道なのか？いまいちど考えるときおすすめの漫画があります。
これは、転職エージェントの話なのですが、こういう本を読むと、やっぱり「転職」したくなります（笑）
- エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 全14巻 完結セット (モーニングKC)/講談社
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そして、わたしは三田紀房さんのファンなのですべての漫画を読んでいますが、「マネーの拳」が一番好きです。
これは、「起業」したくなります。
そして、「ドラゴン桜」を読むと、「受験」や「勉強」がしたくなります（笑）
ちなみに今連載中なのは、「インベスターZ」という「投資」の漫画なのですが、これを読むと、株とか投資がしたくなります...
（三田先生の漫画を読むことは自分への投資です ^ ^）
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