グミ、アートプラットホームにいく。NO.2 | 金沢アートグミ特集ページ

グミ、アートプラットホームにいく。NO.2

10月13日、
午後2時から回りました。

まずは連携企画K-Plat extensionに参加しているCafe & Gallery muséeとdeux egg gallery
から!

ミュゼ1
金子博子展「an element」
ミュゼ2
「丘の上の教会」をモチーフにしたガラス作品は、型に色を塗ってからガラスを流し込んで作るそうで、不透明なガラスの塊にきれいな色をぽんぽんと重ねていったような素敵な雰囲気。ガラスでできた人形は、国籍不明だけれど絵本の挿絵のようです。広い窓から差し込む光を作品が含んで、明るくあたたかい雰囲気を作っていました。



ギャラクシ
galaxus(ギャラクサス)個展「 Is it me, perhaps?」
deux egg gallery
フルオブビーンズの2F、deux egg galleryでは、「I love you」Tシャツを着た人の、色んなシチュエーションの写真を映写機で映していました。ツボにはまるとドキッとする写真たち。「それって私のこと?」という、ちょっとどぎまぎするような感情を鮮やかに再現してくれます。
ハンカチ落し
ひょんなことから作家の菊川優子さん(ユニット名:galaxus)に誘われ、ハンカチ落しをすることになったアートグミ。ほぼ初対面のメンバーで、21世紀美術館の芝生の庭でかーなーり久しぶりのハンカチ落し。どんなルールだったかな?目をつぶってハンカチを探る手が少し怖じ気づいて、ハンカチを落として欲しいような欲しくないような…。「 Is it me, perhaps?」galaxusのイタズラで、懐かしい気持ちに出会えた午後でした。



サッカー
KOSUGE1-16「AC-21」
21美のインスタレーションルームに突如登場した巨大なサッカーボードゲーム。
ほんとに、普通のボードゲームをまるっと大きくした感じ。遊んでいるのはやはり子供が多いですが、
見たら誰でも触ってみたくなることうけあい!押したり引いたりして人形を操る棒は、巨大なだけに結構重いです。
男の子が思いっきり引いた棒が、後ろにいたお父さんの腰に思いっきりヒット!かなり痛そうでした。
遊ぶときは、熱くなりながらも周りに気を配る「察知力」が必要!

「AC-21」
金沢21世紀美術館の長期インスタレーションルームでは、テーブル上で遊ぶサッカーボードゲームを巨大化した《AC-21》で遊ぶことができます。題名の「AC」は、「アスレチック・クラブ」の頭文字です。地域のスポーツクラブのような場を生み出すことを目指した作品です。来て遊ぶだけでなく、例えば、選手の人形は、架空の「FC.まるびぃ」や地元サッカークラブ「FC. TON」の未来のユニフォームをイメージして、金沢の子どもや大人が一緒に塗ったものです。また、スタジアム自体も、子どもと大人が協力して組み立てました。《どんどこ!巨大紙相撲》は、等身大の紙相撲を段ボールで作り、大会を行うプロジェクトです。展覧会期間中、子どもたちと公民館や小学校などで力士を作ります。作った力士のしこ名を考えたり、のぼりを作ったりもします。そして最後に、家族や地域の商店街などと協力し、中央市民体育館で、金沢の優勝力士を決める大会を行います。[鷲田めるろ](アートプラットホーム2008ウェブより引用)



夢のたね
高橋匡太「夢のたね2008-金沢」
なにやら人がたくさん集まって、一生懸命色を塗ったり文字を書いたりしている…と思ったら、みんな自分の「夢のたね」を書いていたのでした。小さなライトを仕込んだ紙製の「たね」を、気球の上から降らせるみたい。同じプロジェクトはこれまでいろいろなところで行われているようで、写真で見た「夢のたね」が振ってくる様子はとても幻想的です。みんなの「夢」が空から光りながら降りてくるなんて、ほんとに夢のようだけど、それを叶えられるのがアートですね。もちろん私たちも「夢のたね」書きました。「金沢アートグミ」の夢のたね、誰かに届くといいな。大きく育てよ!!

「夢のたね2008-金沢」
「ねえ、君の夢はなに?」
高橋匡太のライフワーク《夢のたねプロジェクト2008》が金沢で始まります。《夢のたねプロジェクト》とは、たね型に切り抜いた半透明の紙に、ワークショップに参加した一人ひとりが自分の夢を書き、小型のLEDライトを挟み込みます。これを預かり、12月6日(予定)の夜に上空から降らせて、みんなにひとつずつ、誰かの夢を持ち帰ってもらうというものです。希望や夢を持つことがむずかしい時代にあって、なおこの問いかけを高橋がし続けるのは、夢を考えるときは自分に真剣に向き合うことができるからだと答えます。誰かの夢を持ち帰るのは、自分以外の人のことを想像してほしいからなのだと。ひとつの夢にはひとりの生命があり、気持ちがあり、暮らしがあると気づいてほしいという願いを込めて。(1)
《夢のたねプロジェクト》は、誰かの夢をほかの誰かに届けようという多くのサポーターたちの手で進めていきます。彼らが作るのが《夢のたね》のプラットホームです。そこを拠点に人々が行き交い、夢が集まり、またふたたび飛び散っていくのです。植物のたねがそうであるように、風に乗って飛んでいき、やがて見知らぬ大地であっても、力強く芽吹き大きく成長するように、みんなでひとつひとつの夢を大切に届けようというのが、このプロジェクトです。[黒澤浩美](アートプラットホーム2008ウェブより引用)



PIKAPIKA
トーチカ「PIKAPIKA PROJECT IN KANAZAWA」
楽しみにしていたPIKAPIKA。21世紀美術館のレクチャーホールで上映されています。実は、私は以前行われたPIKAPIKAのワークショップにばっちり参加していたのです。私が描いたのは「くま」。ちゃんと登場するかしら。1コマ1コマ、みんながペンライトで描いた絵がアニメーションになって繋がっている仕上がりは圧巻。音楽に乗せて流れるアニメーションは、PIKAPIKAが金沢の街を駆け巡る、エキサイティングな内容でした。私のくまも1秒くらい登場してました!

「PIKAPIKA PROJECT IN KANAZAWA」
《PIKA PIKA》はペンライトで空中に絵を描き、シャッターを開放して映した光の軌跡の写真をつなぎ合わせたアニメーション作品です。今回はトーチカが感じ取った金沢という街の印象—人々が時代の変化を受け入れ、さらに工夫し、より多くの人々に受け入れられる様に加工しながら再生させている(1)—を大切に、街に暮らす人々とともにワークショップを行い、約3,000枚の写真を編集してつないだ一本のアニメーション作品《PIKA PIKA in KANAZAWA 2008》を作り上げました。いわゆる「金沢らしさ」が見られる場所を背景に、オバケが街を歩き回る(といっても足はなく)という、《PIKA PIKA》による、金沢の街歩きのような作品です。街の外向きの表情の最たるものをひがしの茶屋街でのロケとすれば、暮らしを大切にする内向きの表情は、オバケになった野球少年たちが、いつもの練習グラウンドで描いたオバケ野球のシーンでしょうか。本編に登場する一本一本の光の軌跡が、関わった人々の時間の長さと深さを示しています。[黒澤浩美](アートプラットホーム2008ウェブより引用)



ミチコ教会
八幡亜樹「ミチコ教会」
美術館を出て広坂から香林坊に下り、大通りから薄暗い路地に入っていくと次の展示会場のビルの入り口がありました。軽く罠なんじゃないかと思うくらい、かなり分かりにくいです!めげずに階段を上がっていくと自動ドアの入り口があり、掘っ立て小屋の入り口のような写真がそのドアを覆っています。受付の方にパスポートを見せて中に入ると、聞こえてきたのは、聖歌「いつくしみ深き」を歌うおばあさんの歌声。誘い込まれるように一番奥の部屋に入ると、ちょうど映像作品が始まったところでした。作品の作りは、ドキュメンタリー風で、おじいさんがミチコおばあさんと生きていくために山の中に建てた「ミチコ教会」---そこにすむおじいさんとおばあさんの暮らし、ミチコ教会で挙式した夫婦とおばあさんの交流、そしておじいさん亡き後のおばあさんの生き方を追います。ドキュメンタリーでありながら、物語(虚構)でもあるような不思議な作品です。どっちだろう?と思いながらも、最後はミチコおばあさんの生き方が、「本当のこと」として心にしっかり刻まれていました。世界の隅の隅で、人間らしく生きていく。そのために本当に必要なものは何か?この問いに潔すぎるほど純粋に、描かれています。最近の純愛映画で涙しちゃってる人に見せたいです。

「ミチコ教会」
《ミチコ教会》は、山に建つ簡素な小屋で、それを「教会」として営む老女を捉えた約30分の映像と写真による作品です。小屋を建て、共に生活してきた夫に先立たれ、山を下りるかどうか葛藤しながら生きる様を描き出します。作者はフィクションかドキュメンタリーかは明らかにはしていませんが、社会や宗教の周縁で生きる人の純粋さを捉えています。金沢21世紀美術館に近い、広坂商店街の空きビルで、ドキュメントとして展示。社会の周縁への視線を喚起し、公共空間とは何かを問う作品です。[鷲田めるろ](アートプラットホーム2008ウェブより引用)



心の美術館
カミン・ラーチャイプラサート「31世紀こころの美術館」
同じビルを上に上がると、カミン・ラーチャイプラサートの「31世紀こころの美術館」があります。人形、写真、かばん、オルゴール、杯・・・、民芸市みたいです。広いフロアに、いろんなモノが並べて展示されています。これは、たくさんの人の「大切なモノ」の展示。
旅行記
実はアートグミメンバーもこっそり出品しています。みんなの宝物にまつわるエピソードは一冊の冊子にまとめられていて、それを読み始めると時間を忘れてしまいます。たくさんの大切なエピソードを身にまとったモノたちは、なんだかとても幸せそうに見えました。もしこの31世紀美術館がこのまま縄文遺跡みたいに保存されたら、23世紀くらいの未来人は21世紀人のことがよく分かって楽しいだろうな、なんて思います。

「31世紀こころの美術館」
カミン・ラーチャイプラサートの興味は、人々の暮らしやそれを支える価値観、哲学をダイレクトに芸術に反映することです。金沢では、自分が表現者となるのではなく、多くの参加者を募った共同作業を通じて芸術の意味を問うプロジェクトを実施します。それは、参加者それぞれがこころに残る品々や自分の宝物を持ち寄り、それを美術館に見立てた広坂商店街沿いのNTT香林坊ビル4Fに展示するというものです。また、金沢21世紀美術館の広場を使って、「31世紀こころの美術館」という人文字をつくります。こういった試みは、現実社会に対する緩やかな反対と理想の現れともとれます。「生活の芸術化」、「生活と芸術の一致」という近代美術のユートピア的な発想とも通底するこうした考えには、カミン・ラーチャイプラサートの空想、夢、理想とがないまぜになっています。その理想は、一見、空想的な姿をしているのですが、それがかえって歴史的な芸術、あるいはプロフェッショナルな芸術作品に対するアンチとしての意味を持ちます。[秋元雄史](アートプラットホーム2008ウェブより引用)



kapo
zprojectは日曜美術館の撮影のため見学できず。いつの間にか外は薄暗くなっていました。時間は17時。アートプラットホーム閉場の時間です。ここまでか…と思いきや、「美大なら開いてる!」ということで塩田さんの作品を見に行きました。



窓
塩田千春「His Chair」
夜行ったからか、とても寒い日の早朝みたいにぱりっとした空気感です。暗い玄関ホールに、たくさんの古い窓でできた塔が静かに存在していました。すごくシンボリック。一枚一枚の窓に、使われてきた形跡を見ることができます。こういうモノがもつ「間」はやっぱり、真新しいピカピカのものでは出せないですね。本来の価値がなくなってしまった無常感(でも決して悲観的ではない)。そんな感じです。窓を通して人々が見た風景が、窓の塔に閉じ込められているような、そこからまた物語が始まるような、静かで不思議な空気を作り出していました。

「His Chair」
この作品は、塩田千春が旧東ベルリンで取り壊されたり改築された建物の窓を集め、その窓だけで作ったものです。2005年にデンマークで行われた展覧会 (1)で発表された作品に近いフォルムですが、当時《His Chair》とされた「彼」とは、展覧会のテーマであったアンデルセンだったのに対し、いまや「彼」とは、かつてそこにいた誰か、という意味で使われています。 1989年、ドイツを東西に分断したベルリンの壁が崩壊し、人々はベルリンという街に来るべき21世紀への希望を託しました。今もなお、建物の改築や建て替えが続いている混沌とした街・旧東ベルリンに住む塩田は、この窓を通して隔たれた西を見つめていたであろう人間と窓の記憶に関心を寄せ、旧東ベルリンで、2002年頃から、たったひとりで1日20軒以上の建物や工事現場を回って窓を探し始めました。ひとときは「窓に心を囚われていた」(2)というほどに収集にのめりこみ、2006年までに1,000枚以上の窓を集めたのです。これらの窓の一枚いちまいには、時代の空気や人々の暮らしが染み付き、かつていた誰かの存在を、今はもう目に見えない不在によって際立たせています。[黒澤浩美](アートプラットホーム2008ウェブより引用)



感想
今日は無料のとこが多かったのと、招待状が有ったので
前日カミフブキ温泉で挫折した私も楽しめました。
まだ見てないとこもあるし、期間中に回りたいですね!
ただパスポートを買っても2日間しか回れないとなると
全制覇は結構厳しい、というのが実感です。
あと数カ所、パスポートを買うべきか否か…もったいないけどやっぱ仕方ないか…

どうおもいますか?