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2011-11-14 12:06:49

任田 教英 個展「BBit」

テーマ:レポート
金沢アートグミ特集ページ-1

野々市のギャラリー、ルンパルンパで開催中の、
任田 教英 個展「BBit」に行ってきました。

ルンパルンパはオープン以来、若手作家の企画展を精力的に行っている
要チェックギャラリー。作家さんのための宣伝やサポートもとても熱心です。

任田教英さんは、金沢で絵画の制作を続けている作家さんです。
「好み」と「独自性」が強く反映された作品が、任田さんの特徴であり、強みです。

任田 教英 個展「BBit」
任田教英によるTV ゲームをモチーフとしたペインティング作品展です。正方形のビット
によって描かれる任田の絵画作品は、少年時代、彼を夢中にさせたファミコンなどの初期
TV ゲームのイメージの世界です。しかし、これらの作品は、単にゲーム画像のパロディ
化ではありません。プレイを積み重ねた任田少年は、ついにそのゲームソフト一つ一つに
内在された世界観そのものを手に入れてしまったのです。その後長じた任田少年は、彼の
編み出した独自の絵画手法を用いて、それらの世界観をアーティスティックに表現するこ
とを試みるようになりました。つまり彼の作品は、かつて手に入れた世界観の秩序に従っ
て、創意工夫をこらし作られた、ゲームの中ではどのステージにも見られなかった未知の
画面です。
今日の日本のサブカルチャーの元になっているものの一つに、80 年代~ 90 年代初期に花
開いたTV ゲーム文化があります。それを支えたのは、ゲームクリエイターだけではなく、
当時ゲームに夢中になった日本中の少年たちでした。その少年の一人であった任田は、日本
のサブカルチャーが産み出した新しいタイプのアーティストです。

ルンパルンパ プレスリリースより

金沢アートグミ特集ページ-2

任田さんの作品は、過去のゲーム作品の世界観を彷彿とさせる、
いわゆる「ドット絵」の特徴を持っています。

限られた解像度や色数は、かつてのパソコンやゲーム機で
まだ今のように大きな容量の情報を扱えなかった時代にやむなく生み出された表現。
しかし、キャラクターの大胆なデフォルメや独特のデザインに魅力を感じる人も
ファミコン世代を中心に少なからず存在しています。
昭和後期~平成初期の「近過去」への郷愁も、そこには含まれているかもしれません。

ファミコンなどの初期TV ゲームのイメージの世界」は、
現実の世界に、ゲーム、視認性、キャッチーさ、
そして機材のデータ容量やソフトの解像度、制作側の条件などの、
目的と制約のフィルターをかけて生み出されました。

本来の目的やルールから解き放たれたゲーム絵の世界には、
マジカルで自律的な「力」があります。
まるで、それ自体で律動し、増殖しながら現実世界を呑み込み、
読み替え、変換していくような力は、作品の上部が「バグ」に浸食されている新作で、
特に感じられます。(写真:下)

金沢アートグミ特集ページ-3

この世界は何を指向し、どんなルールを作り出していくのか。
変換され、パラフレーズされることによって、現実世界から何が消え、何が残るのか。
大人になって、家庭用ゲーム機ではなく自分だけの「世界変換機」を手に入れた任田さん。
これからどんな世界を吐き出していくのか、とても楽しみになった展覧会でした。

BBit      任田教英個展
会期      2011年11月5日(土)~11月20日(日)
会場      ルンパルンパ 
時間      11:00 – 20:00
定休日     水曜日
入場料     無料
住所     石川郡野々市町本町1-29-1 スマイリー1F
電話番号 076-287-5668
2011-09-05 11:40:25

むびぐみ11 インターン山森さんレポート

テーマ:メイキング
北陸の映像祭「むびぐみ11(わんわん)」、今年で3回目だそうです。公募作品の展示に加え、クリエイティブディレクターの佐藤義治さん、アートディレクターの水口克夫さん、藤田誠さんをお招きして「引き出し展」も開催しております。豪華です。水口さんの作品は、そのままデザインの教材に出来そうな程ためになりますよ。

$金沢アートグミ特集ページ-mu5

佐藤さんには初日のレセプションにも参加していただけました。レセプション前半は、佐藤さんに招待作家3名の作品解説をしていただき、後半は佐藤さんと矩さんの動画おすすめ合戦となりました。その様子はUSTで見ていただくことができます。

金沢アートグミ特集ページ-mu3

金沢アートグミ特集ページ-mu2
小高沙里「mythopoeia」

金沢アートグミ特集ページ-mu4
菊谷達史「Restligeists」

むびぐみ11の作品を観る

公募作品はインスタレーションからかわいいアニメーションまで幅広いですが、中でも、今回映像作品?(液晶ディスプレイ作品)初挑戦だという菊谷達史さんの作品はひときわ異色に感じました。オタキングこと岡田斗司夫さんと、ホリエモンこと堀江貴文さんの対談に「あんな良い電波帯域を専有して(テレビ放送)動画しかながさないなんて」といった内容があったのを思い出しました。

 見応えのある展覧会になっていますので、お時間のあるときにぜひ足をはこんでみて下さい。人気投票もございます。
   

$金沢アートグミ特集ページ-mu1

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金沢美大同窓生による東京・銀座-金沢-N.Y.大展覧会」参加展
北陸の映像祭

むびぐみ11(わんわん)

期間|2011年9月3日(土)~10月2日(日) 10:00~18:00 水曜定休

関連企画|Lecture 「さんかくせんせいのすうがくレクチャー」

9月10日(土) 14:00~15:15 参加無料(要予約)
卒展セレクション2011長期サポート作家、松林洋輝さんのアニメーション
「さんかくせんせいのすうがく」を教材に、美術と数学を楽しく学びます。

ご予約の方は、①名前②電話番号③参加人数をお知らせの上、
お電話076-225-7780又はメールinfo@artgummi.comまでお申込みください。

主催|金沢アートグミ 協力|東京けやき会 協賛|アイ・オー・データ機器
2011-07-09 18:30:29

高橋治希個展 in the vine レポート

テーマ:レポート
$金沢アートグミ特集ページ

カーテンを開けて部屋に入ると、目の前を白く照らし出されて、思わず目を細めた。
静かな空間に射し入る光。
光を辿っていくと、視界にひらひらと花びらが舞い込んでくる。
眩い光の花に近づこうとすると、どんどん真っ白に照らし出されていく。

「in the vine」は、時の経つごとに変化する作品だ。

光が自分の中に注ぎ込まれると同時に、自分がその光の中に吸い込まれて、
時間が経過するごとに、どんどん染みわたる。
まるで生物における浸透圧の関係のように、私の意識は「こちら側」と
「あちら側」とを行き来し、満ち満ちた気分にさせるのだ。
時間が経過するごとに心が静まり、徐々に開かれていくこの空間には、
さながら教会のような静穏さがある。

$金沢アートグミ特集ページ

風景を感じるとき、私たちはどのようにしてその場所を把握するのだろうか。
ここになにがあるという目からとりいれた情報は勿論、香りや音だけでなく、
その場を満たす見えないものが圧する力が合わさって初めて、
その場所に対して人の心は動くものだと思う。

人は見えないものをどこで感じ取っているのか。
見えないものを見えるようにすると、なにか決定的に突きつけられたような、
しかし、いつも目にしていないために指からすり抜けていくような、
どこかおぼつかない気持ちになってしまう。

作家によると、今回のインスタレーションにおいては、
以前使用していた九谷焼の釉薬を塗らずに白磁のまま、限りなく薄い花びらに
なるよう仕上げたという。ぱりんと割れてしまいそうな、淡い光を湛える花々は
そうしたぐらりと揺れ動く見る者の気持ちにそっと寄り添う。

$金沢アートグミ特集ページ

$金沢アートグミ特集ページ

私がいるこの空間。

壁と壁とが接する部屋の隙間から光は洩れ入るわけではなく、
光の帯によって私はこの空間を「空間」として知覚している。
普段生活をしているありとあらゆる「空間」は、どうも囲われて
しまっているように私たちは無意識に感じてしまう。

しかし、「空間」はそれぞれが自分で定義づけて、
それを認識することによって生まれるものなのではなかろうか。
そうして再び目を開けば、
そこには自分だけの「空間」が存在していることに気付くだろう。


私とあなた。目に映る世界は異なる。
あなたに見えた世界はどんなものなのだろう。
光の向こう側にはなにがあるのだろうか。
どうか、そっと、あなたの世界を教えてほしい。


(宮越文美)

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金沢アートグミ2周年記念
高橋治希個展 in the vine

2011年4月16日(土)~7月10日(日)
入場無料 水曜休館(5月5日(水・祝)は開館)
会場 金沢アートグミ(近江町市場横、北國銀行武蔵ヶ辻支店3階)

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