グミ、アートプラットホームにいく。 | 金沢アートグミ特集ページ

グミ、アートプラットホームにいく。

10月4日、天気最高の
金沢アートプラットホームオープニング日に
さっそく行ってきました。
カミフブキオンセン外観
6友政麻里子「カミフブキオンセン」
さっそくスタート!友政さんの会場の扉を開いていざ!
…と思いきや監視のおじさんにパスポートが必要ということを教えてもらう。
パンフとカメラ持ってずいぶんと勇み足でしたね。ウッカリウッカリ。
じゃぁまた来ます~といって立ち去りました。
皆さんはこんなことにならないように、パスポートを買ってくださいね。


ウシミツ外観
5.高橋治希 「ウシミツ」
気を取り直して高橋さんの会場へ。
パンフに載っているのがおおざっぱな地図なのですこし迷う。
特にガソスタの向いに「高橋」さんのお宅(会場とは関係ないです)があるので
ここも間違わないように気をつけて!

高橋さんの会場もパスポートが必要なのですが、
監視員さん曰く友の会の会員証で入れるらしい!YATTA!
お財布から会員証を取り出してちゃんと入れました。
(会員証を美術館に持っていけばパスポートをもらえるらしいです。)
ウシミツ
感じたのはworld ends girl friendの「All imperfect love song」の世界。
美しくて醜い、毒でできたファンタジーみたいです。
町屋の中は暗くて、アスファルトがじめっとしています。
目を凝らすと、その暗闇の中でそっと黒い草が生きていました。
今や、土や草花より「自然に」私たちを取り囲むアスファスト。
アスファルトでできた黒い草はすこしづつ、すこしづつまちを侵食していくウイルスのよう。
草からアスファルトの甘い匂いが香り、部屋中に充満したらどうなるかな。

「ウシミツ」
「草木も眠る丑三つ時」。草木も寝静まる静けさのなか、暗闇のなかで見えてくるもの、消えいくものが交錯し、家やまち、生活の営み、それらすべてが自然のなかに溶け込んでいきます。古い町家の前に広がるアスファルト道路がそのまま屋内にもつらなり、アスファルトの草が芽生えています。静かに闇に溶けゆく草は金沢のまちのどこでも見かける草々です。高橋治希は人にとっての自然とは何だろうと問いかけます。緑、草花など、今自然と感じられているものばかりでなく、日々の生活を支える道の象徴であるアスファルトも、人とまちとの関わりのなかで自然と感じられていくのではないだろうか。金沢では古い町家が次々と壊されてアスファルトの駐車場へと変わっていく。そんな現実に対するとまどいでもあります。
多くのものが明るく照らされることでその存在感を浮き上がらせようとしていますが、金沢の入りくんだまちで見かける影のように、かすかな光のなか目を凝らせば見えてくる風景がここにあります。暗さのなかで身のまわりのすべてを感覚でとらえさえすれば、あらゆる自然との対話がそこにもたらされるに違いありません。[髙橋律子](アートプラットホーム2008ウェブより引用)

自然の要求とこころに必要なもの
4フランク・ブラジガンド「自然の要求とこころに必要なもの」
さて、お次はフランクさん。玉川公園のトイレってどこやろ~と
探していたら、左脇の方にありました!
あまりに「自然な」トイレだったので「作品はどこ?」とはじめは疑問に思うほど。
フランクさんがこのトイレを塗りなおしてなかったら
私はここに足を運んでいただろうか?ここの写真を撮っていただろうか?
彼(トイレ)はずっとここで、いろんな人と関わっていたのにね。

「自然の要求とこころに必要なもの」
玉川公園にある古くなったトイレと鱗町の川股地蔵の祠を塗装します。この二つの場所は、金沢の街を歩き回って、作家自身が決めたものです。二つの組み合わせについて作家は、「トイレと地蔵は似ていないけれど、どちらも生きて行く上で必要なものだ」と言っています。塗装する色は両方共通で、5色の組み合わせを選びました。ブラジガンドは、決して色で自己主張しようとしているわけではありません。地蔵の保存会や町内の方の協力を得ようとする中で、もし、色のことで理解が得られにくい場合は、現状と全く同じ色で塗り直しても構わないと、作家は考えていました。このことは、塗装をするという行為自体、また、塗るものを必要として使っている人との関係自体を、大切にしていることを示しています。塗ることを通して、人々が見過ごしているものに意識を向ける作品です。 [鷲田めるろ](アートプラットホーム2008ウェブより引用)


3松村泰三「光の箱」
次は松村さんの「光の箱」!と思っていったら
子ども図書館工事中です。工事のお兄さんに聞くと「まだオープンしてないよ!」。
まじですか・・・またしてもウッカリです。ほんとは11月15日かららしいです。
みなさん気をつけて!

カミフブキオンセン
6友政麻里子「カミフブキオンセン」「お父さんと食事」
帰り道、友政さんの作品を見にいく。
友の会証を見せたら監視のおじさんが入れてくれました。
階段を上がった二階には、何とも楽しそうなカミフブキが!
白いふわふわのマシュマロ状の湯船に、紙吹雪のお湯が満たされた「オンセン」が三つ。
まずタオルを渡されたので「何に使うんですかー?」と監視の方に聞くと
「何でしょうねぇ~体についた紙を払ったりするんじゃないでしょうか~」。
ふわっとしたお答えが素敵です。
褪せた水色の時計、黄色のお花、干してある洗濯もの。
おじいちゃんの家にいったときのような感覚がします。
私は奥の部屋にあったオンセンが好きです。

一階の和室では、TVで映像が流れていました。映っているのは、ここと同じ和室。
父と娘らしき二人が、食事をしながらちゃぶ台をはさんで話をしています。
なんとなくぎこちない会話が「父と娘」らしいな~と思っていたら、
この二人は実際は親子ではないらしい。二人とも「お父さんってこんなん」
「娘ってこんなん」というイメージだけで会話してたのね。

「カミフブキオンセン」「お父さんと食事」
《「カミフブキオンセン」》は、家族が集まって、紙吹雪を切りながら、架空の温泉にまつわる物語を作った作品です。今回金沢では、8月から9月にかけ、 13の家族が紙吹雪と物語を作りました。物語を作る際、他の家族が作った物語を聞いた上で作ったのですが、面白いことに、物語の構造が類似したり、似たモチーフが登場したりすることがありました。会場となる高岡町の一軒家には、作られた紙吹雪を使って「オンセン」のインスタレーションが作られています。湯船のようなしつらえの中に紙吹雪を満たし、訪れた人は、その「湯船」に浸かりながら、それぞれの家族の作った物語をビデオモニターで聞くことができます。《お父さんと食事》は、友政自身が娘を演じ、初めて会った人にお父さんを演じてもらい、食事の間だけ、親子として会話をする様子を記録した映像作品です。「親とは」、「子とは」という、それぞれが抱いているイメージが会話に投影されています。金沢で、約10人がお父さんを演じました。「家」や「家族」という視点から、金沢の街を捉えた作品です。[鷲田めるろ](アートプラットホーム2008ウェブより引用)


空中花街道

丸山純子「空中花街道」
そして、タテマチストリートへ。
ヤングたちが集うこの商店街を見上げれば、頭上にフワフワした花の道。
商店街上をずーっと続いているので見上げながら歩いてみました。
たくさんの人が作ったたくさんの花は、
つぼみ状態の花も満開の花も、1つ1つのコミュニケーションのかたち。
三か月間金沢の空とコミュニケーションした花々はどんなかたちになるのかな。

「空中花街道」
レジ袋を使って花を作るワークショップを行い、商店街を飾るプロジェクトです。身近な素材を使って、丁寧に手を動かして花を作るという行為そのものが精神の安定をもたらし、ワークショップを通して、知らない人どうしがお互いのことを知るようになります。丸山は、7月から8月にかけ、レジ袋を使って花を作るワークショップを、認知症のお年寄りのためのグループホーム、お年寄り地域福祉支援センター、精神科の病院、公民館などで計19回実施しました。のべ 300人の参加者と作った花1,000本と、新潟や横浜、オーストラリアのパースなどで、過去にワークショップを通じて作られた花、計6,000 本を、展覧会期間中、金沢21 世紀美術館より徒歩5分のタテマチストリート全長450メートルいっぱいに展開します。[WM](アートプラットホーム2008ウェブより引用)


感想
まちなかにキュっと集まっているので地図を片手に
ぐるぐる回れるのが楽しいですね。(ただしパスポートは忘れないように!)
作品に触れるのも監視の人とお話するのも楽しいので
他のエリアの作品をみるのも楽しみです。