二期会「ドン・ジョヴァンニ」稽古場見学日記 その2 | MOONAGE

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毎日の出来事、思うこと、本や映画・音楽の感想など、徒然なるままに・・・

昨日、ドン・ジョヴァンニの稽古を見てからというもの、

なんだか自分が超「非日常」状態で、超興奮状態にいて(笑)、

一日たって、昨日書いたブログを観たら、

あまりにも酷かったので、

今日のお昼頃、ちょっとばかり昨日分を修正したりしました・・・。

(それでもなんだか興奮冷めやらぬ感が残っていますが)


昨日の深夜ヴァージョンを見てしまわれた方・・・スミマセン;;;


とにかく、謎な部分が多くて、一筋縄ではいかない感じだったので、

自分で書きながら整理しようと・・・。

ほぼ熱にうなされた、気がふれた人が書いたメモ状態でした・・・笑



通し稽古・・・

もしかして演出家の意向などで、止まる可能性もある・・・と予告されていたのですが、

ノンストップで、最後まで拝見しました。


序曲から、もう舞台が動き始めます。

大学生カップルのような、ツェルリーナとマゼットが初めから登場・・・

これから起こる事件を目撃して、自分たちも渦中の人になっていく・・・

ように語られ始めます。


マゼットがちょっと情けない男の子・・・というのは、

昨日書いてみましたが(近藤さん、イケメン系好青年でしたが・・・笑)、

ツェルリーナは好奇心の強い、今どきの女の子・・・?

演じる盛田さんのしぐさなども、自然でとてもかわいくて・・・歌もとても魅力的です。

最近かわいいもの=マイブームなので、

盛田さんのかわいさは、かなりポイント高いですラブラブ



そして、なんといっても、

アンナ役の文屋小百合さんのお声。

もうアリアなど聴いていて、ぞくぞくしっぱなしでした。

鬼気迫る緊張感だったり、女性としての色を醸し出していたり、

あ~~素敵な方だなあ・・・と。

一気にファンになってしまいそうです。



私がちょっと難しいなと思ったのが、

エルヴィーラの立ち位置。

ただのかわいそうなひと・・・ではなかったように見えたんです。

失望も抱えているんだけれども、どこか余裕や優越感のようなものも伺え、

この強さは何に裏打ちされたものなんだろう?と。

エルヴィーラにも素敵なアリアが多いですよね。


3人の女性が、それぞれ魅力的だなあというのが強い印象です。



また、合唱団の方?の動きも見逃せません。

とても暗示的な動きを、後ろで、それも無機質にスローモーションのような速さでしているんです。

これも一つ一つ観察していったら、それぞれに意味があり、

何かの暗示・・・ということがわかるんでしょうね。



ドン・ジョヴァンニというフィルター通して見る、今までそこにあったはずの世界・・・

一度壊され、また一から始まる日常・・・

何が変わるのか、変わらないのか。

元に戻るのか、戻れないのか・・・


そういう命題みたいなものを投げかけて、幕・・・。



・・・というわけで、こんなにも見ることによって、

自分が揺さぶられるし、混乱を引き起こされるし、

まさに”凄い”「ドン・ジョヴァンニ」でした。



これに衣装と大道具、小道具が付いたら、

いったいどんな舞台になるのでしょう?

今からとっても楽しみです。


二期会さん、ほんとうにいい機会をありがとうございました。


私が実際見るのは、もうひとつのグループの方なんですが、

同じお話でも、演じる方・歌う方が違うとまた違いそうですよね。

11/23まで、また妄想を膨らませながら・・・笑。



追記:

私が帰り際に、宮本さんに「ありがとうございました」とお声をかけていただいて、

何かドキッ・・・グラッ・・・としたものを感じたところで、

これってある意味、お客を一人、”モノにした”・・・ということ???・・・笑。

さすが、ジョヴァンニ様でした・・・