むかしむかし、あるところに
「さきたま」というおじいさんがいました。
さきたまじいさんは
あさはやくからはたけをたがやし
よるおそくまではたらいていました。
ですが
いくらがんばっても
みずがこないはたけはおもうようによくなりません。
あるひ、はたけをたがやしていると
つちのなかから
おんぎゃー、おんぎゃー
かわがうまれました。
なまえは「しばかわ」といいました。
しばかわは
みるみるおおきくなって
おじいさんにいいました
「おいらがみずをもってきてあげるよ」
ちょろちょろ、ちょろちょろ、ちょーろちょろ
さらさら、さらさら、さーらさら
しばかわは
はたけにみずをいつもはこぶようになりました
さきたまじいさんは
おおよろこび
「おまえのおかげで、はたけもおおだすかり」
はたけはおおきくなり
いろんなたべものがとれるようになりました。
おじいさんをふねにのせて
とおいところにはこんでもくれました
どんぶらこっこ、どんぶらこ
どんぶらこっこ、どんぶらこ
しばかわはおじいさんといっしょにたのしくてしかたがありません。
「しばかわやありがとう」
さきたまじいさんはしあわせです。
いえもあたらしくなり、おかねもちになりました
ところが「しばかわ」はだんだん、だんだんおおきくなって
ちからがあまってあまってしかたがありません
あるひ
おおあめがふったとき
どかーん
どーどど、どーどど、どーどーどー
「しばかわ」はおおあばれ!
はたけも
いえも
みんな、ながしてしまいました
さきたまじいさんは
「えーい、こんなにあばれおって!
おまえはもういらん!」
といって
なんと
「しばかわ」の
あたまをちょっきん!
あしをちょっきん!
っと、きってしまいました。
するとどうでしょう、
「しばかわ」はみるみるうちに
しぼんでしまいました
「えーん、ごめんなさーい
もうしません、
これからもっともっとがんばりますからー」
でも、しぼんでしまった「しばかわ」は
いくらがんばっても
ちからがでません
「なんだ、このかわは
ながれてないし、きたないし」
みんなは「しばかわ」をきらいになってしまいました
みんなは
そのうち「しばかわ」をわすれてしまいました
わすれるどころか
「しばかわ」にじぶんのごみや
きたないみずもながしてしまいました
もうだれもしばかわをおもいださなくなったころ
きたなくなった「しばかわ」のみずで
さきたまじいさんはびょうきになってしまいました。
さきたまじいさんはみんなにいいました。
「しばかわはわしのこどもみたいなものじゃ
わしのためにしばかわはがんばってくれたのじゃ」
「しばかわをたすけてお、く、れ」
さきたまじいさんはしんでしまいました。
さきたまじいさんのさいごのことばをきいて
みんなはかんがえました
どれがいい?
1ー「そんなのかんけーねー」
2—「たすけるとまたあばれだすかもしれん」
3—「またわしらといっしょにはたらいてもらおうじゃないか」
1.
「そんなのかんけーねー」
しばかわはどんどんよごれ、
みんなはさきたまじいさんのように、びょうきになっていまいました。
そのうち、ひとがすまない、さびしいかわになってしまいました。
もう、しばかわは、にどとながれることはありませんでした。
2.
「たすけるとまたあばれだすかもしれん」
「うめてしまえ」
しばかわはうめられ、ついにしんでしまいました。
しばかわのあとには、いえがたちがならびました。
そこにすんでいるひとは
はたらきもののさきたまじいさんも
ながれていたしばかわのことも
だれもしることはありませんでした。。
3.
「またわしらといっしょにはたらいてもらおうじゃないか」
しばかわはげんきがでて、みずもきれいになりました
「おーし、がんばるぞー」
またまた、しばかわはだいかつやく!
でも、あまりちからをだしすぎて、あばれそうになるときは
おじいさんといっしょうけんめいはたらいたときのことをおもいだし、
やさしくみずをながすためにがんばるのでした。
「さきたま」というおじいさんがいました。
さきたまじいさんは
あさはやくからはたけをたがやし
よるおそくまではたらいていました。
ですが
いくらがんばっても
みずがこないはたけはおもうようによくなりません。
あるひ、はたけをたがやしていると
つちのなかから
おんぎゃー、おんぎゃー
かわがうまれました。
なまえは「しばかわ」といいました。
しばかわは
みるみるおおきくなって
おじいさんにいいました
「おいらがみずをもってきてあげるよ」
ちょろちょろ、ちょろちょろ、ちょーろちょろ
さらさら、さらさら、さーらさら
しばかわは
はたけにみずをいつもはこぶようになりました
さきたまじいさんは
おおよろこび
「おまえのおかげで、はたけもおおだすかり」
はたけはおおきくなり
いろんなたべものがとれるようになりました。
おじいさんをふねにのせて
とおいところにはこんでもくれました
どんぶらこっこ、どんぶらこ
どんぶらこっこ、どんぶらこ
しばかわはおじいさんといっしょにたのしくてしかたがありません。
「しばかわやありがとう」
さきたまじいさんはしあわせです。
いえもあたらしくなり、おかねもちになりました
ところが「しばかわ」はだんだん、だんだんおおきくなって
ちからがあまってあまってしかたがありません
あるひ
おおあめがふったとき
どかーん
どーどど、どーどど、どーどーどー
「しばかわ」はおおあばれ!
はたけも
いえも
みんな、ながしてしまいました
さきたまじいさんは
「えーい、こんなにあばれおって!
おまえはもういらん!」
といって
なんと
「しばかわ」の
あたまをちょっきん!
あしをちょっきん!
っと、きってしまいました。
するとどうでしょう、
「しばかわ」はみるみるうちに
しぼんでしまいました
「えーん、ごめんなさーい
もうしません、
これからもっともっとがんばりますからー」
でも、しぼんでしまった「しばかわ」は
いくらがんばっても
ちからがでません
「なんだ、このかわは
ながれてないし、きたないし」
みんなは「しばかわ」をきらいになってしまいました
みんなは
そのうち「しばかわ」をわすれてしまいました
わすれるどころか
「しばかわ」にじぶんのごみや
きたないみずもながしてしまいました
もうだれもしばかわをおもいださなくなったころ
きたなくなった「しばかわ」のみずで
さきたまじいさんはびょうきになってしまいました。
さきたまじいさんはみんなにいいました。
「しばかわはわしのこどもみたいなものじゃ
わしのためにしばかわはがんばってくれたのじゃ」
「しばかわをたすけてお、く、れ」
さきたまじいさんはしんでしまいました。
さきたまじいさんのさいごのことばをきいて
みんなはかんがえました
どれがいい?
1ー「そんなのかんけーねー」
2—「たすけるとまたあばれだすかもしれん」
3—「またわしらといっしょにはたらいてもらおうじゃないか」
1.
「そんなのかんけーねー」
しばかわはどんどんよごれ、
みんなはさきたまじいさんのように、びょうきになっていまいました。
そのうち、ひとがすまない、さびしいかわになってしまいました。
もう、しばかわは、にどとながれることはありませんでした。
2.
「たすけるとまたあばれだすかもしれん」
「うめてしまえ」
しばかわはうめられ、ついにしんでしまいました。
しばかわのあとには、いえがたちがならびました。
そこにすんでいるひとは
はたらきもののさきたまじいさんも
ながれていたしばかわのことも
だれもしることはありませんでした。。
3.
「またわしらといっしょにはたらいてもらおうじゃないか」
しばかわはげんきがでて、みずもきれいになりました
「おーし、がんばるぞー」
またまた、しばかわはだいかつやく!
でも、あまりちからをだしすぎて、あばれそうになるときは
おじいさんといっしょうけんめいはたらいたときのことをおもいだし、
やさしくみずをながすためにがんばるのでした。