ティガが視力を回復する間合いを計って、青年が閃光玉を投げた。まばゆい光りに包まれてティガの視力が闇から闇へ封印され続けた。これで青年の閃光玉のストックが尽きた。

青年はティガへの攻撃をアーリィアに任せ、さらに罠を仕掛けた。雪を掘り下げ円筒形と筒を差し込んで電極のスイッチをいれた。すぐさま罠の回りに稲妻のスパークがほとばしる。そのとき微かな稲妻のスパークを聞きつけたのか、目の見えない状態でティガが青年のいる場所へ跳躍したのだった。青年は罠の設置で完全に無防備で、成す術もなくティガの突進をまともに受けてしまう。ティガに弾け飛ばされ2、3回点転がるとポーチの中身を全部辺りにぶちまけてしまった。

「にゃは~ん」

怪しげな奇声を上げながら青年は吹っ飛んだが、大事な太刀だけは手放さなかった。ティガは青年を襲ったことで自ら罠に飛び込み動きを完全に止められてしまう。そして青年は全身の痛みをこらえながら立ち上がり、ティガの背後から尻尾を重点的に攻撃する。ティガの回転攻撃を封じるために、今までに尻尾に攻撃をしてきたのだった。この罠の拘束時間で切断できなければ、補助道具をいっさい使用せずに戦うこととなる。そればけは何とか避けなければとふたりは必死に食らいついた。

青年は気合のこもった連続斬撃を繰り出し、噴水のように舞った致死しぶきを全身に浴びる。アーリィアも高台を飛び出し平原のフィールドへ降り立つ、そして弾丸の貫通威力を最大限に引き出すためにティガと一直線に交わる位置へ移動するのであった。

シビレ罠の限界が近づいて罠から煙が吹き出した時、青年の太刀の感触がかわった。丸太に切りつけていたような感触が、ふっと柔らかく感じた。瞬間、ティガが奇声を上げてのたうちまわり、勢い余って壁に激突する。そして二人の目の前に丸太のようなティガ尻尾が置き去りになっていた。

起き上がったティガが一目散に退却して行く姿が目には行った。二人が追いつく前に空高く逃げ出して行ったのである。

ふたりは後一歩の所までティガを追い詰めた。

ティガの姿はそのままエリア3へと逃避行している。


左矢印思い出の太刀その24  思い出の太刀その26 右矢印


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