タイサロンを作るのだ。-日タイ比較文化考


多くのタイ好き日本人の間で語られるところのタイ人論に加え、自分がタイに住んだ経験から日々感じていたタイ人気質や彼らの価値観に関することほぼ全てを内包する一冊。どの項も「そうそうそう」と納得しながら読了した。


この本が刊行されたのは今から30年近く前で、そこから現在に至るまでに都市部では目覚ましい経済発展を遂げているタイだけれども、タイ人の本質を語る上では30年前と現在となんら変わるところはないと思う。


タイを愛する日本人にとって、より深くタイ人を知る上で非常に有用な一冊である。


刊行当時に比べたら、タイに興味を持ち彼らの文化に対して理解を深めようという日本人は増えているだろうし、30年近くが経って、当時筆者が望み同時に前途多難と危惧していたような、“経済的な打算からではない民間レベルの真の文化交流”の場は確実に増えていることに若干の安堵を覚えた。微力ながら自分もその一端を担えないものかと思わずにはいられない。


けど絶版本?

図書館で探してみちくり。。。