タイトルに惹かれて読んでみた。

 

東京藝術大学油絵科を卒業しパリ国立高等美術学校へ留学した記録

 

時は1950年代後半

 

今のようにまだ留学が盛んではない時代

 

お金を持ち出すことも制限されていたので

 

布団や画材を日本から持ってくる人もいたとか

 

まだ今のように飛行機による空の旅が

そんなに普及していなかった頃で

 

1ヶ月余りかけての船の旅

 

横浜から出発し

香港、ベトナム、スリランカ、インド、エジプトを経由してマルセイユまで

 

途中色々な国の港に立ち寄れるのは面白そうと

思ったけど、きっと大変だったに違いない

 

フランス政府給費留学生として渡航し、

 

その後給費が切れてからも

留学を続ける為に仕事をしながら食いつなぎ

3年半余りをパリで過ごす

 

この時代は自分の作品を見せて、習いたい教授と面接して

許可をもらい入学できた。

 

留学生の割合も多くて半分が外国人と書いてあったけれど、

今は全然違っていて外国人留学生の割合はサイトによると

13%ぐらい

 

当時はデッサンの仕方も日本とは随分違ったようだ。

今はどうなんだろう。

 

これを読んで久しぶりに学校のサイトを見てみた。

 

プレパのサイトがあったことに気づいて読んでみたら

リヨン(ENSBA Lyon)のプレパよりも安い。

 

リヨンは留学生はヨーロッパの生徒よりも3倍高いのに

対してパリは全員同じ授業料なので良心的

 

さて、この本、時代は古いもののその当時の様子が

伺い知れて面白い

 

(ちょっとえぇ〜と思う場面もあった)

 

本の中に日本館と呼ばれる大学寮が出てくるが、

現在もある。