自分と両想いになる。世界と両想いになる。
2013.3.23に終了した「泣くな、はらちゃん」というTVドラマ最終話で出てきたセリフです。
このドラマは、麻生久美子が扮するヒロインが描く漫画の主人公が、実体化して現実の世界に現れ、
創造主でもあるヒロインに恋をするというファンタジーなストーリー。
TVドラマは、ほとんど見ませんが少し見ると、ストーリーだけ追って、
最終回がどうなるのか気になるものです。
超現実主義な私としては、どうしてこんなにも不可思議なことを受け入れられるのか…とか、
そんなことに気を取られて、普段なら物語を楽しめないのですが、
冒頭のセリフは、聞き逃しませんでした。
「自分と両想いになってください」
「世界と両想いになってください」
ヒロインが描く実体化した漫画の主人公、はらちゃん(長瀬智也)が、
地味で幸薄く、自己肯定感が低いヒロイン(麻生久美子)に放つセリフです。
ヒロインである越前さんは、地味で言いたいことも言えず、
ネガティブに自分の世界に埋没していってしまう性格。
理不尽な日常を、自分の好きな漫画を描くことでストレス解消している。
「どうせ私なんか…」
こういう人ってたくさんいるのではないかと思います。
理想の自分と現実の自分とのギャップで、自分を好きになれない。
心理学でいうところの自己一致できない状態ですね。
人は、心の奥底では自分を好きでいたい、
自分は世界(他者)から認められたい。 と願っています。
けれども、自分で作った枠「こうありたい自分」「こう見られたい自分」
からはみ出してしまうと、枠にはまらない自分を好きでいられない。
自分を嫌いになる。 もっとすると自分で自分を攻撃してしまうのです。
「好きでいること」
恋愛においては、「好き」に理由はありません。
「あの人のどこが好きなの?」という問いに、
「全部」とか言ってしまう、恋愛病に侵されている時は、
条件なしにその人の全てを受容しているのです。
それでいて人は、この「好き」の対象を、自分に置き換えることができない。
条件なしに自分を愛することができないのって、不思議じゃないですか?
恋愛は相手がいてできることですけれど、
その相手を一方的に好きでも、それはそれでとても幸せな感覚です。
相手から好かれていれば、もっと幸せな感覚です。
恋愛でなくても、たくさんの人から愛情を受けると、とても幸せな感覚です。
自分が誰かに親切にしたり、愛情深く接していると、とても幸せな感覚です。
自分を好きでいること。自分に愛情を注ぐこと。
他人に対してできて、自分に対してできないことはないはず。
「できない」と決めつけているのは、その人の心そのもの。
自分で作って、自分で縛っている、条件・枠・価値観から自由になれば、
それは叶うことなのです。
自分自身と両想いに、
自分が創りだしている世界と両想いに、なってください。