ベチバー Vetiveria zizanoides
(=インド東南部、スリランカ地方の)
(zizanion=小麦畑の中に生える草)
(oides=~様のもの)
和名:カスカスガヤ
科:イネ科
ノート:ベースノート
抽出部位:根
抽出方法:水蒸気蒸留法
主成分:べチべロール(セスキテルペンアルコール類=ホルモン様作用、鬱滞除去作用、強壮刺激作用)、フルフラール(アルデヒド類)、ベチベロン(ケトン類)、ベチベルアセテート(エステル類)べチベン、ベチバズレン(セスキテルペン炭化水素類)、ベンゾイッック酸=安息香酸(カルボン酸類)
五行:土
使用頻度: ★★☆
スキンケア:★★☆
湿った土のような香りは、大地、地球を連想させる安心感を与えてくれます。深い鎮静作用、神経バランス回復作用、抗炎症作用などがあり、心神の衰弱時にもいい仕事をしてくれる精油です。内分泌系のバランシングにもよいように思います。
土の様な香りは好みが分かれるところですが、私は個人的に大好きな香りのひとつです。シャネルの5番など大ヒットした香水のベースノートに使われることでも知られていますし、その芳しさは、サンスクリット語の文献に『花嫁の芳しい練り香にする』と使用方法が記述されていたほど!ジャスミンやローズをはじめとする花精油との相性も抜群です。
根から取れた精油ですから、グラウディングを助けてくれますし、また根の役割のように身体に栄養を運搬するのにもいいでしょう。消化器の衰弱による食欲の減少、貧血などにもよいとされます。結合組織の活性化にもよいので、ハリのある肌への回復や、筋肉、、腱、靭帯のトラブルにも使います。
ベチバーの香りは『今ここ』に意識を集中したい時にお勧め。また『繋がり』を見失いそうな時にも、それを助けてくれる香りのように思います。
この精油は年月が経つほど価値が出ると言われます。香りに奥深さが出て、粘性も出てきます。ただ、個人的に粘性が強くなったベチバーは、植物油にベチバーだけで1%濃度だとやや皮膚刺激があるように感じます(あくまでも当社比です・笑)皮膚が弱い方は、注意が必要かもしれません。マッサージやアロマバスの使用時には、基材によ~く馴染ませて使うと良いと思いますよ。
ススキに似た大きな草で、以前は日本でも生産されていたのだとか。原産はインド、スリランカ。葉からは香りがしないのですが、根が独特の芳香を放ちます。
インドの家庭では、この根でつくった簾が日よけ用に使われます。この簾に水を撒くと、燃えるような熱風が通ったときに水分が蒸発し、涼しげな香りとなって暑さを癒すと言われています。灼熱の日光を妨げ、室内を暗く涼しくする効果もあります。
根を粉末にしたものは、衣類のイガなどの昆虫の防虫剤になり、サシェに利用し、モスリンを守りました。またこの根で編んだマットや帽子は天然の虫よけ効果があると、現地の人々の生活に親しまれてきました。ハイチ等、一部の地域では、屋根を葺くのに、葉の部分を使っているようです。
愛用のプラナロムにはないので、私はメドウズを使用しています。
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