ゼラニウム

ゼラニウム　Pelargonium graveolens

（Pelargos=コウノトリ）（gravis=重くきつい）

　　　　　　　　　　（olens=匂いがする）

　　　　　　　　Pelargonium asperum

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（＝平坦でない、起伏の富む土地）　

和名：匂天竺葵（においてんじくあおい）

科：フウロソウ科

ノート：ミドル

抽出部位：葉

抽出方法：水蒸気蒸留法

主成分：シトロネロール（＝鎮痙攣作用、鎮静作用、抗炎症作用、抗不安作用、筋肉弛緩作用、血圧降下作用、蚊忌避作用、抗菌作用、殺虫作用、除草作用）ゲラニオール（＝強い抗菌作用、鎮痙作用、鎮痛作用、解毒作用、興奮作用、収斂作用、抗不安作用、皮膚弾力回復作用）≪以上、モノテルペンアルコール類≫、蟻酸シトロネリル、蟻酸ゲラニル（＝エステル類）

五行：水・土

使用頻度：　★★★

スキンケア：★★★

ゼラニウムはバランシングがキーワードの精油。バラのようなフローラルな香りと、フルーティ、かつ、グリーン調の香りも感じられますし、わずかにミントのような清涼感も味わえる香りです。

自律神経やホルモンのバランスを崩した時に活躍してくれる精油です。女子の月経リズムを整えるのにもいい仕事をしてくれます。一説にはゲラニオールにはエストロゲン様作用があるとも言われています。念のため妊娠中や女性ホルモン起因の疾病時のヘビーな使用は控えた方が無難でしょう。

皮膚にはやさしい精油のひとつです。皮膚トラブルがある方でも、私は問題を起こしたことがないですよ。（ただ、万人にそうとは限りませんのでご注意を）

皮脂のバランスを調整するのでコンビネーション肌に、また収斂作用があるため開いた毛穴のケアに、そして強力な抗真菌作用もあるため、ニキビ肌にもお勧めの精油です。

以前、ひどいニキビに悩んでいた20代の女子にアロマバスやスキンケアに使ってもらったところ、3か月ほどでお肌がかなり変わってきました。生理不順だったことも解決し、その後すぐに赤ちゃんを授かるというハッピーなお土産までありました～

また、強力な収斂作用は、止血にも優れていることで知られています。小さな切り傷は、傷口に原液塗布（自己責任でお願い）すると、ピタッと止まるからあら不思議～

使い勝手のいい精油です。

これは我が家のベランダに生えているセンテッドゼラニウム。繁殖力が旺盛です！ローズゼラニウムとか匂いゼラニウムなどとも言われているようですが・・・その違い、あるいは同じものなのか、ワタクシあんまりちゃんと把握しておりませんただ、ゼラニウムの精油はこの種類のものから抽出されることは間違いないと思います。