ホメオパシー論争で学ぶべきこと | 気ままにホリスティック生活

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フィットネスインストラクター&IFA認定アロマセラピスト奥村有香理が、

体と心と魂が喜ぶ快適ホリスティック生活をご紹介します。

私のブログにもたびたび記事に登場するホメオパシー。昨日の新聞広告で、某週刊誌が、『死者複数という奇妙なホメオパシーにハマっている有名人』という記事を書いていることを知りました。


最近朝日新聞が、ホメオパシーについて書いていることは知っていましたが、ここまで来るとホメオパシーを利用する人はカルト集団呼ばわりですね~ガーン


朝日新聞のこの記事 クリック


その記事を書いた(と思う)記者はかなり、ホメオパシーを叩いていますDASH!ホメオパシーを愛用する私ですが、だからといって怒りを感じることもなく、あぁ、こういうことが起こったのもある意味必然だったかも、と思います。


私も詳しいことはわかりませんが、事の発端は昨年6か月で亡くなった乳児の事件。


新生児には血液を凝固させるビタミンKが十分生成されないことがあるため、出生直後よりビタミンKを経口投与するよう日本では指針で促されれているのだとか。特に母乳で育てる場合は必須、とされているそうで(子供を産んでいないのであまり知らない私・・・)。


自然療法をうたった助産師は、ビタミンKを与えずに、この乳児にホメオパシーの錠剤を与えていたのだとか。母親によると、この助産師からビタミンKを補充するK2シロップを飲ませないことのリスクなどは十分説明されずに、ホメオパシーを投与されたようです。


その後その乳児は、死亡。


ビタミンK欠乏症による脳内出血が原因だったとして、その母親が助産婦を相手に損害賠償を起こしているということです。


そして、もうひとつ。

ホメオパシー被害 「あかつき」問題を憂慮する会 クリック


皮膚の湿疹をはじめ体調不良を訴えていた40代女性は、その後腹部のしこり、黄疸などの症状が出ていたが、病院での現代医療の対応を拒否。「私はホメオパシーとテルミー(私の鍼灸師の伯父も施しているいわば、温熱療法)で治しているから大丈夫だ」と。また彼女を担当したホメオパスは「体の治療は私に任せて欲しい」と言っていたとか。


結局彼女は悪性リンパ腫で、今年5月死亡。亡くなる10日ほど前に心臓の激痛を訴え意識を失ったところに、その母親が救急車を要請し、末期ガンの状態であることがわかったそうです。


これらの事をご存じなかった方は、「K2シロップ」とか「ホメオパシー叩き」などで検索すると色々出てきますのでご確認ください。


さて、まずは亡くなった方や、そのご家族の方に、お悔みを申し上げます。そして当事者となった方々も色々と辛い思いをされているのでしょうね。


これらのことで自然療法や代替療法に関わる人たちは、多くのことを学んだと思います。


自然療法や代替療法を学ぶと、対症療法が中心の現代医学を排除したり完全否定したくなることがあります。これは、とても恐ろしいこと。最先端の現代医療は、命に関わる重大事や外科的処置においては、私たちに大きな恩恵をもたらしてくれていますから。


現代医療の落とし穴が、出ている症状の一時的な処置で根本解決ではないというところだとしたら、自然療法や代替医療に携わる人間が、それが全て正しいと別の選択肢を考えられなくなったときが落とし穴、だと思うのです。


どちらのアプローチもメリットもデメリットもあります。


それを良く知った上で、これくらいなら代替療法で、これはちょっと心配だから病院で診てもらおうという臨機応変な姿勢が大切だと思うのです。


そして最も怖いのは、自然療法や代替療法に携わる人間が、他の誰かを完全にコントロールしてしまうこと。


私も恥ずかしながら「教祖サマ~」とか、「カリスマ~」なんてお言葉を頂戴することが無きにしもあらずなのですが、もし、私がその言葉を真に受けて、誰かを洗脳して、私の言うことが絶対に正しい!それに従わないアナタは愚かだ!くらいのことを言い始めたとしたら、これは恐ろしいコントロールです。


いつもこの点は気をつけているつもりでしたが・・・もしかしたら誤解を招く言い廻しがあったかもしれないし、あるいは今でもあるかもしれない。この点、いつでも忘れず肝に銘じていたいです。謙虚であれ、と。


人は他人の話を聞くときに、色んな意味で都合よく受け取るものです。同じ講義を聞いた者同士で語りあうと、聞いている点が全く違うことが多いのもそのせいです。映画や小説でもそうですよね。受け取る側にフィルターがあるのだと思います。ですから、自分の考えは表現するけど押し付けない、相手の考えを尊重する、そんな姿勢はいつでもどんなときでも必要なのだと思いますドキドキ


最後に。私は今後もセルフケアでホメオパシーを利用するでしょうし、怪しいものだとは思っていません。が、副作用が全くない、として多くの人に広めていくのは以前から正直難しいものを感じていました。これについては、また機会を改めます。毎度のことですが、いつになるのやら・・・あせる


現代医学と代替療法、本当はもっと仲良くなって欲しいのにな~ラブラブ
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