今年もブログ綴ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします
昨年コミットしましたように、このお正月をお着物で過ごしました。
2010年の目標の一つが、翌年のお正月に、自分で着付けてお着物デビュー
だったのです。子どもの頃、母が元旦だけは着物を着ていた時期があり、私にとって良い思い出となってましたので、わが子たちにもそのような記憶を残してあげたいと思ったのが発端でした。
昨年の元旦は、そんなわけで着物デビューはしましたが、汚さないように、とかいろいろ気をつけてたりしたせいか苦しくなってしまって、初詣から帰宅したら当然のように着替えました
ヤレヤレって感じで
今年は、初日は紬という気安さもあったのか凄く楽で、結局3が日まるまるお着物で過ごしたのです
初日の紬
2日め色無地
3日めの小紋は、祖母の形見。
急に思い立って着たのですが、やはりちょっと小柄な祖母。袂＆おはしょりが短いですね・・・
これで、自分の癖、課題が明確になりました
もっとしなやかに、「ご飯まだ？」とか言われても焦らずに着られるように学んでいきます。それにしても、着物といえば七五三から始まって、成人式、結婚式と、細すぎる！とか言われてタオルをバンバンウエストに巻いて締めあげて・・・。
着物といえば私にとって拘束着でしかなかったのに、綺麗に装うには我慢が必要なのだと思い込んできたのに、今回と～っても楽だったのです
しかも着物のメリットにいろいろ気づきました。なぜ楽だったのか！
私の着付けの板羽先生はとっても素晴らしく苦しくない美しい着方をず～っと教えてきてくださいました。
TVでもおなじみ、運動科学研究者の高岡英夫先生は、人間は本来リラックスしてゆるんだ状態でなければならないのに、現代人はガチガチにコリ固まった状態で肉体的にも精神的にも不調になりがち
その状態を改善する“ゆる体操”を提唱してらっしゃいます。
高岡先生と共著を出された津田塾大学教授の三砂ちづる先生は、著書のなかで、
「からだがゆるんでくると、なんとなく着物がきたくなるから不思議です。からだがゆるみ、センターが意識できるからだができあがってくると、着物のほうが、からだになじんでくるのです。」と書かれています。
女は毎月生まれかわる―からだと心が元気になる「月経血コントロール」ゆる体操/高岡 英夫
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実は、昨年秋から私もゆる体操を始めたのでした～
これは、現代人の抱える課題を克服して健康増進に役立つ画期的な体操だと確信したからです
三砂先生はまた、
「リラックスして骨盤底筋を意識できるからだになると、着物は女性のからだを抑圧する衣服ではなく、女性がより自由にいられるための衣服である、と思えるのです。」（p.77)
と書かれてますが、まさに同感です
実は今も着物です。
お台所仕事も割烹着を着ればOKですし、デスクワークも背筋がピンと伸びてて姿勢がブレず丹田がしっかり納まるので集中力が高まる気がします。お食事はもちろん、お酒もOK
お正月で比較的すいていたフェルメール展にも、なんと
お着物で行ってきました～まぁ！なんて文化的なんでしょう
思いがけず、3日間、着物を着てみて、着物の凄さがわかりました
なにより着物はあたたかい
お待たせしました
冷え症のみなさま！ここまで引っ張ってしまってごめんなさいね。これは、よく聞く話で、単に布を何枚も巻いてるからあたたかいのだろうと考えてました。
初詣に行ったとき、車の中から、ダウンジャケットとかファーなど着ぶくれながらも寒そうに背中を丸めて歩く人たちを見て、手袋を忘れた私はトホホ・・・だったのですが・・・
外に出てびっくり
寒くないんです
私がベルギーに留学したとき、北海道より緯度が高くって毎日氷点下になるあちらの冬をむかえるにあたって、私を担当してくださったロータリー会員の美術商エックマンさんの奥さまは、
「首、手首、足首、その３つから冷気が入るのを防ぐの！それで大丈夫よ」
と教えてくださいました。私は、なるほど北国の方の知恵だわ～と有り難く気をつけたのでした。
着物は
首・・・衣紋（首の後ろの部分）をぬく（開ける）のが美しい着方
手首・・・むき出しの上、たもとから冷気がヒューヒュー
足首・・・足首どころか、足は足袋の布のみで外気と接している状態の上、足首から上はナマ足、裾から冷気が入りこみまくり！
なのに、寒くないんです
なぜか、おわかりですか？
アロマの講座でも、以前よくやっていた“お腹やせセミナー”でも何度かお話してきましたが、手や足などが冷えてるからといって、末端をいくらマッサージしたり温めたりしてもダメなんです
なによりもお腹を温めなければならないのです
肝腎要！と言われるように、生命を維持するのになにより優先されるのが、肝臓、腎臓などお腹にある臓器です。
実際、安静時に心臓より拍出される血液は、２６％が消化管＆肝臓へ、２５％が腎臓へ、１５％が脳、５％が心臓、筋肉へは１７％供給されます。身体に均一に血液が分配されるわけではないのです。
寒いとき、なにより生物としてサバイバルするために、お腹をあたためようと血液はお腹に集中します。お腹が充分温かければ、末端まで温かい血液が分配されていくのです。
着物を着たとき、お腹はお着物のみならず帯や伊達締めなど、たくさんの布で巻かれてます。
今、数えてみると、9枚もありました～
しかもほとんどシルクっていうゴージャスさ
9枚もあるわけで、お腹はホカホカ、だから手足は全然寒くないんですね～
末端の冷えでお悩みのあなた！まずはお腹をあたためてくださいね
いつも話してきたことをこうして体感できて良かったです♪
他に気付いた着物のメリットは、
肩コリしらず！この道25年の板羽先生も、70代の呉服屋さんも、肩コリないとおっしゃってました。
着物を着ていると、肩がホントに楽です。まぁ、着物で肩からカバンさげたりしませんが。
しなやかに重力が肩の前後に流されていくような感じがします。
静電気ゼロ！なんてったって、ほとんどシルクのみで覆われているゴージャスさ
静電気なんて生じようがございません。
冬、静電気に怯えなくていい、というのもとっても優雅な感じです。
女らしホルモン私の勝手な主観にすぎませんが、仕草や歩幅など自然とたおやかになってきて、着物をまとって帯締めた途端、女らしホルモンが噴出するような気がします～
袂にipodを入れられる！iphoneはちょっと不安ですが。袂は便利です。以上のようなことを感じました。
とりわけ温かいことを知ったのは衝撃的でした！
着物を発展させてきた日本人は最優秀民族大賞なのではないかと思いました
だからといって、私はファナティックなナショナリストではありませんよ～
フランス語もイタリア料理もベルギービールも大好きです。
冬の寒さに対して、高温多湿な日本の夏を乗りきる夏の着物はどうなのでしょう・・・
今年は、余裕があれば夏の着物にも挑戦してみたいですし、ちょっとまだ手を出せない訪問着＆金銀糸で分厚い袋帯もマスターできたらと思います。
と～っても長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださいまして、ありがとうございます
アロマフットサロン・ヘルメス
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