観光庁が年4回実施している旅行・観光消費動向調査によると、2014年1~3月の海外出張・業務渡航者は66万1千人で、前年同期に比べて12.2%の増加に加え、アジア州への渡航が大幅に増加していた。

しかし、2015年1~3月の海外業務渡航を見てみると、66万人で前年比1千人少ないのだ。しかも宿泊数も2014年1~3月5.72泊から2015年同月5.67と0.05ポイント減少だ。

2013年に投稿したこのブログ記事で、最得ホテルが日本企業の海外進出を後押しすると言っていたわけだが、確かに上記ファクトの通り、2013年から2014年は確かに増えていた。

昨今、日本企業による中国からの撤退は私の顧客でも2社ほどいたし、SHARPのような外国企業が日本企業を買収するOUT-INのM&Aの件数も増えていることから、生産拠点の撤退や買収交渉のなさから現地へ行かざるを得ないケースが減少しているのではないか。

海外業務渡航者数が減少しているという報道は聞いていなかったし、私が東南アジアへ行く出張においては外国人旅行者が昨年から顕著に国内航空キャリアも海外キャリアも増えたなあとは思っていた。
イギリスとドイツのビジネスパートナーに聞くとヨーロッパに住む日本人は頭打ちだと聞くし、在外邦人者数も増加傾向にあるけど、それはアジア州に多い。

このように定性と定量でのファクトを実感して真実となるんだな。