犬のボディー・ランゲージ | ワンコ便り・フロム・アリゾナ

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久しぶりのブログ更新、1月下旬にして今年初のブログです(苦笑)。24日遅れの新年のご挨拶になってしまいましがた、皆さん、今年も我が家の犬共々、よろしくお願いしますおじぎ

さて、今年に入って、興味があって勉強し始めたことがあります。それは「犬のボーディー・ランゲージ」。犬は勿論言葉は喋れませんが、実は体を使った「ボディー・ランゲージ」で、常に私達人間や他の犬達に、自分の意思や感情を伝えています。犬の気持ちを理解する上でも、ボディー・ランゲージをきちんと読み取ることはとても大切なことなのです。逆に、ボディー・ランゲージを全く無視したりすると、犬との信頼関係や絆に悪影響をもたらすことになってしまいます。

まずはこれが「犬のボディー・ランゲージの基本」。
(※図はwww.doggiedrawings.netの無料ダウンロードのページから拝借しました。)

「危険だ!」「怒ったぞ!」などの攻撃的なしぐさや、「仲良くしよう!」「シアワセ」「大喜び」などのリラックスしたハッピーなしぐさは一目瞭然で分かりやすいと思います。ついつい私達人間が見逃してしまいがちなのが、図の上から2段目、3段目の「あくび」「向きを変える」「匂い嗅ぎ」などの何気ないしぐさ。実はこれ、どれも「ストレスを発散させる行動」「自分や相手を落ち着かせる行動(カーミング・シグナル)」なんです。主なカーミング・シグナルは:

・急にあくびをする。
・視線をそらす。
・瞬きを頻繁にする。
・匂いを嗅ぐ
・(犬が自分の)唇や鼻をペロッとなめる。
・体をブルブルとふる。
・体をかく。

例えば、犬のトレーニング中に急に犬が床の匂いを嗅ぎ出したりします。それは、犬がストレスやフラストレーションを感じている、という意味です。このような時は休憩を取るのが一番。又は、犬を叱った時、犬は視線を反らせて下を向いたりします。これを「あ、犬がごめんなさいって言ってる」と思われる方が多いと思いますが、実は極度のストレスを感じている証拠なんです。それに気づかずに更に声を荒げて叱ったりしたら、犬のストレスを更に高める結果になってしまいます。

犬同士のコミュニケーションでも同じ。例えばじゃれあって遊んでいる最中に、一方の犬の興奮度が高まって体当たりなどを始めた時に、もう一方の犬がクルリと向きを変えて相手の犬を無視したり、その場に立ちすくんでペロペロと自分の唇をなめる行動に出た場合は、相手の犬にストレスを感じていることを示しています。このような時は、犬をいったん引き離して、犬が再び遊びたがるのか様子を見るのが一番です。


「警戒」の姿勢も要注意。今まで口を開けてリラックスして呼吸をしていた犬が急に口を閉じて一点を見つめたりする行動は、攻撃的な行動に出る前ぶれであったりします。ある時、ドッグ・パークで、今までリラックスして呼吸をしていた我が家のMomoが、急に口を閉じてある犬をじっと見つめる行動に出ました。「これはまずい!」とリードをMomoにつけようとした瞬間にMomoはすでにその犬に向かってダッシュ。相手の犬を襲ったわけではなかったのですが、相手の犬は急にMomoが走ってきたのでびっくりして「キャン!」と鳴くハメに・・・。実はMomoは、小型犬への接し方に問題があります。これはまたの機会にお話しますね。


「不安」の姿勢も、見逃すと犬のストレスを高める結果になってしまいます。散歩中に「かわいい~。触っても良いですか?」と聞かれる方も多いと思いますが、見知らぬ人に頭や背中をなでられた場合、大抵の犬、特に小型犬はこの「不安」なしぐさを見せます。これもまた、犬が頭や背中をなでられることを嫌がっている、という意味なのです。「不安」なしぐさに気づかずに犬を極度のストレスの追い込んだ場合、犬は自分の身を守るために吠えたり、噛み付いたりする行動に出る場合もあるので、「不安」のしぐさはいち早く読み取ってあげたいものです。


みなさんも上の図を参考に、今日から犬の行動を観察してみてはいかがでしょうか?今まで気づかなかった犬の気持ちが見えてくるかもしれません。犬の行動学は本当に奥が深いです。この先も、私が学んだことをみなさんとシェアしていけたら、また、それが皆さんの参考になれば・・・と思っています。


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