毎月のケア(その1):ノミ、ダニ、フェラリアの予防 | ワンコ便り・フロム・アリゾナ

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カレンダーをふと見ると、このシールが・・・。今日は我が家の犬達に「ノミ、ダニ、フェラリア予防の薬を与える日」!うっかり忘れるところでした。

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フェラリア症(犬糸状虫症。英語ではHeartworm。)とは、フェラリアという寄生虫が犬の心臓や肺の血管に寄生し、循環器系、呼吸器系などに障害をもたらす病気です。進行すると死に至ることもあり、また、感染経路も「蚊に刺され」という簡単な経路ということから、獣医さんも、ノミ・ダニの予防薬に加えて、フェラリア症の予防薬の投薬を飼い主さん達に呼びかけています。

予防薬にもいろいろありますが、アメリカで一般的に獣医さんが勧めるのは「Frontline(フロントライン。ノミ・ダニ予防)」と「Heartgard(ハートガード。フェラリア予防)」の併用。そして「Revolution(レボリューション。ノミ・ダニ・フェラリア予防)」など。どれも月1回の投薬です。我が家では、1つの投薬でノミ・ダニ・フェラリア予防ができる「レボリューション(最近ではStronghold:ストロングホールドとしても販売されている様子・・・)」を毎月与えています。

投薬と言っても、レボリューションの場合は、犬の首の後ろに薬剤を滴下する「スポットタイプ」なので、犬にもあまり違和感を与えず、見ての通り、いたって簡単。

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ノミ・ダニ予防薬はこの「スポットタイプ」が多いのですが、「スポットタイプの薬を与えた場合、日光の熱で薬品が化学反応を起こし、火傷や皮膚の炎症を引き起こす可能性があるため、薬が乾くまで、少なくとも2~3時間は犬に直射日光をあてない方が良い」と聞いたことがあります。(我が家でも念のため、レボリューションを与えた後3時間ぐらいは、おトイレ以外はなるべく犬を外に出さないようにしています。)また、アメリカでは「Pyrethrin(ジョチュウギク)」「Pyrethroids」「Phenothrin」などの成分が含まれている予防薬を犬や猫に与えたところ、皮膚の炎症・火傷が起きた、急にペットの具合が悪くなった、発作が起きた、という苦情も出ています。愛犬にとって適切、かつ安心して与えられる予防薬を選ぶには、まず獣医さんに相談するのが一番。また、獣医さんに相談した上で、インターネットなどで購入する場合には、使用期限のチェックも忘れずに・・・。

月1度の予防薬の投薬で、犬も健康で快適な生活を送ることができます。月1度の予防薬の投薬、皆さんもお忘れなく・・・!