この小さな街で君と僕は出会ったね。


今日のように雪が降っていた…。


一人で帰る道が切ないよ。降り続く雪は心の隙間を埋めてくれるだろうか。


いつも見慣れた風景の中に君はいないんだね。

叶わない恋だとしても君が好きだよ。


会いたい…会いたい…


もう一度


あの日に戻れるのなら…

君の兄からの突然の電話に驚きを隠せなかった。まさか君が事故にあって病院に運ばれてたなんて…


僕が病院についた頃には家族がよばれていた。


僕が待たせなければ、僕が…。


せめてもの償いに僕は君の手を握っていた。次の日もその次の日も…。


どうか目を開けて、もう一度笑顔を見せて…。


神様がいるのならどうか彼女を助けてください。

3日たった朝、彼女が一瞬目を開けた…


瞬きを一度すると心伯数を告げる機械が無情にもピーと鳴った。


ウソだー!!


その時…


彼女の手が強く僕の手を握りかえした!



今思えばそれは「死後硬直」であったのかもしれない。


彼女の家族から「きっとあの子は君にありがとうと言ったんだよ」と言われた。


まだ気持の整理がつかないけど、きっとどこかで会えると思ってる。


叶わない恋だとしても…

やがて雪が止んで


光が差して 通じ会えるだろう


僕はいつも見上げてる


止むはずのない雪を…



「Love In Snow~ありがとう」


この物語はフィクションです…


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