子育て本は読まなくていい。
10年間、子育て本を読みまくってきた私が言うんだから間違いない(笑)

娘が生まれたとき、こんなに子どもたちのことを優しく考えてくれる人がいるんだと感激して、泣きながら読んだ佐々木正美先生の『子どもへのまなざし』


このなかで、佐々木先生は、私の本を読んでいる時間があるなら、その時間、自分の子どもをみてください、と書かれているけど、本当その通り。
10年やってみて、やっとわかった。

不安だったんだろね。
私は、知識を得ることで安心するタイプ。
だから、不安になると情報を詰め込んだ。

先日、知らないから偏見もったり、排除したりするんだよね、って話になったんだけど、私も前はそう思っていた。
だから、知ってもらおうと色々やってた。
知っても変えない人がいること、知りたいとも思わない人がいることがわかって、絶望したりもした。
けど、今はそれを経て、不安が偏見や排除を生み、不安を払拭するために、知識を得ようとするか、また違う方法をとるか、不安のまま持ち続けるか、という違いなだけなんだなって思えるようになった。


だから、講演会や講座に集まる人が同じメンバーな図でももうため息ついたりはしない。だって、不安を知識で払拭しようとするタイプしか集まらないに決まってるもん(笑)

不安は人間に備わった危機回避能力だと、不安を敵視しなくなったのも関係してるかもしれない。


子育て本話に戻るけど、親子の相性がいいタイプならば、子育て本もありかもしれない。
でも、我が家のようにタイプ真逆には意味ない。
まぁ、タイプ真逆だから悩んで、本読むパターンに陥るんだけど・・

結局、たくさんある子育て本から自分が選ぶ本って、自分に響く本なんだよね。

子どもが小さい頃は、読むことで自分のインナーチャイルドが癒されるで済むんだけど、大きくなるにつれ、本と全然違うじゃないかーってなってくる。

娘の性格に合った子育て本もあるのよ、きっと。
でも、私はそれ選ばない。
私の望みと違うから。


食べ物、テレビ、ゲーム、体力づくり、想像力、リズム感・・・
子どものためにと子育て本を読み、知識を溜め込み、実践してきたことが功を奏していない現実。
自分が思い描いていた通りにならないことへのイライラ。

私、娘を育ててるんじゃない。
子どもの頃の自分を育てようとしてたんだわ。
娘をみてなかったんだわ。
と気づいて落ち込んで、でもどうしようもできずにいたけど、10年経ってやっと受け入れるようになってきた。

前置きがながーくなったけど、要は節目だし、母親10年をまとめようって話。
しばし続きます。