今日は、僕らの新バンド、「無時間musican」の愛すべきバンドメンバーを紹介したいと思います。


ベース・ギター他           浜本 銘二 (浜さん)


ドラム・パーカッション他       鏡 剛 (鏡さん)



二人に出逢ったのは、僕が慶應のジャズ研(通称日吉)に入った、その年でした。


2人とも慶應のOBで、とんでもなく凄い人達だ、というのが最初の印象でした。


当時の慶應のジャズ研は、とにかく凄かったです。


いろいろなプロのジャズミュージシャンが来ていて、現役生もそれに触発されて、

毎日凄いセッションが繰り広げられていました。


現役生から腕を磨いてプロになったミュージシャンも多数います。


当時来ていたプロミュージシャンを挙げていくと、


ドラム 鏡剛さん、公手徹太郎さん、岩瀬立飛さん、青木延明さん、高橋徹さん、BOBO(2年上)、小森構造(3年下)


ベース 浜本銘二さん、湯浅崇(2年上)、御供信弘(2年下)、清水”しょぼけん”聡(けっこう下)


ピアノ 松本全芸さん、村山浩さん(4年上)、中村新史さん(2年上)、森下滋さん(1年上)、伊藤志宏(1年下)、林正樹(2年下)、佐久間淳(4年下)


ギター 小沼ようすけ、五十嵐渉(2年上) 


サックス 堤則昭、北田学(1年上)


トランペット 島裕介(2年上)



書きもれてしまった人もいるかも知れませんが、ざっと思いつくだけでもこんなにいます。


改めて書き連ねてみると、とんでもなく凄い場だったなぁと思います。


実際、すごいエネルギーが渦巻いていました。


僕は毎日学校の練習室へ行っては練習し、そしてセッション、


その後玉屋という居酒屋に行っては、呑みながら音楽についてみんなで語る、という毎日を送っていました。


その結果、僕はせっかく入った慶應を放校、という形でクビになってしまうのですが・・・(笑)


その話はおいといて。


とにかくあの日吉の慶應ジャズ研の雰囲気から得たものは、自分の音楽にとって物凄く大きなものでした。


そして、ジャズ研に入っていなかったら、いろんな意味で今の自分は無かっただろうなぁ、と思います。



そして、その中でも、僕の中で、鏡さんと浜さんは別格の存在でした。もちろんみんな凄いし、大好きなのですが。


鏡さんは、辛島文雄さんバンド、そして浜さんは小曽根真さんバンドなどを経験していて、


そのプロとしての経歴も凄いなぁ、と思っていたのですが、


何より素晴らしいのがそのサウンド。



まず鏡さん。圧倒的なグルーヴ感、熱さ。そして華のあるドラミング。


ここでこないだ森下さんに教えてもらった格言。


”鏡剛 ソリストよりも 華があり”


言い得て妙、って感じです。


最初は、凄く怖かったなぁ。「ひろし、だせぇよ。」とか言われたりして。


そして、鏡さんに認められたくて、一生懸命練習しました。


それは技術であったり、フレージングであったり、リズムであったり、精神的な部分であったり。


どうすれば鏡さんとサウンドできるようになるんだろう?と一生懸命考えて、練習しました。


そして、鏡さんに初めて認めてもらった時は、震える程嬉しかったなぁ。。。


彼の尊敬すべきところは、まず圧倒的な練習量。毎日日吉で朝から晩まで練習してました。


そして、天性の運動能力、バランス感覚からくる圧倒的なドラミング。


ニックネームは ”アニマル鏡”。


僕が、今まで出逢った中で、一番感覚を通わすことのできるドラマーです。


もう愛してます。ドラムだけね(笑)。うそうそ。



そして、浜さん。


浜さんは最初あまり日吉には来ていなくて、初めて出逢ったのはFM葉山の公開録音でした。


浜さんは、初めて会った1年生の僕に缶ジュースをおごってくれました。


そして演奏。カッコよかったなぁ。。。


メンバーは上に書いた全芸さん、てったさん、僕のサックスの師匠だった堤則昭さん、そして浜さんに加えて、


アルトの小川高生さん、そして最高のトランペッター、岡崎好朗さんでした。


そして、僕もいつかこんな演奏ができるようになるぞ、と心に誓ったのを昨日のように思い出します。


浜さんの凄いところは、やっぱりそのグルーブ感。そして歌。


常に最高のグルーブを出しながら、ベースラインが常に歌っているんです。


この両方を両立させているべーシストは。なかなかいませんよ。


そして、浜さんの素晴らしいところは、音楽愛。そして音楽に対する真面目な態度。


いい音楽は垣根なくたくさん聴き、そして常に研究します。楽器の垣根も関係ない。


キースジャレットのここがいい、と思ったら、コピーする。


バッハのゴルドベルクが素晴らしい、と思ったら、譜面を買ってきて弾いてみる。


そして、音楽に限らず、いろんなことに興味を持ち、勉強します。


浜さんは、後輩ピアニストの佐久間淳と並んで、僕が一番今まで一緒に呑んだ回数が多い人間です。


会って、呑んで、朝にならなかったことが数えるくらいしかないという。


だから浜さんと会うと胃が荒れるんです(笑)。


それが今でもまったく変わらないという(笑)。よくそこまで話すことがあるな、と自分でも不思議に思います。


人間的にもとてもビューティフルで、僕の最高の友人の一人でもあります。


My Better Half だと思ってます。




僕が学校をクビになって、音楽でやっていこうと決意してから、


鏡さん、浜さんと日吉の音練(音楽練習室)で毎日のようにセッションを繰り返しました。


そして、その当事から、今度は東工大のOBたちが日吉に来るようになりました。


東工大は、日吉と違って、プロにならず、サラリーマンミュージシャンになっている人が多いのが特徴です。


その人たちがトンでもなく凄いんです。


ピアノの阿部さん、ベースの大村さん、トランペットの巨匠、ドラムの西尾さんら。


失礼な言い方かもしれませんが、変なプロミュージシャンより断然カッコいいという。


初めて彼らを見たときは衝撃を受けました。


そして、彼らとも音を交えながら、また新しい空気を吸収させてもらったような気がします。



いつに無く長い日記になってしまいましたが、こう書き連ねてみると、


僕はとても恵まれた環境にいたんだなぁ、と実感します。


そしてそれは今もそうで。



そして、そんな歴史を供に積み重ねてきた3人が、これから新しいバンドを始めます。



それが無時間。



僕達の歴史は、いま、始まったばかりです。    ・・・なんちて。



あらためてメンバー紹介。


サックス・ピアノ・歌 他       太田”ありもんが”裕士


ベース・ギター 他          浜本”らぶらいふ”銘二


ドラムス・パーカッション 他     鏡”アニマル”剛




これからよろしくです!