お母さんの胎内で

精子が卵子と出会い、受精したら、

その受精卵は、進化の過程をたどって

生まれてくる、ということを

聞いたことがあります。


十月十日の間に

生物の進化の過程、

魚類から始まり哺乳類までの全て過程を

を経験して人として生まれてくるそうです。


そのことを思ったとき、

言葉も同じかも、と思いました。


人が、赤ちゃんとして生まれてきて

成長する過程で言語を習得するとき、

その過程も人が言語を手に入れてきた過程を

経験しているのではないか、と思いました。


おぎゃーと泣いて生まれ

お腹がすいてもおぎゃーと泣き

オムツが濡れてもおギャーと泣き

コミュニケーションは叫ぶだけ(叫び声の時期)


しばらくすると

自分の周りに存在するものを

どうにか表現しようとして

マーマとかブーブとか声を出し(オノマトペの時期)


自分の周りにあるものを表現するのには

個別の音があることが理解でき、そして

その音を聞き取ることができて

その音を意識的に発するようになり(1単語の時期)


言いたいことを伝えるために

「(自分の名前)(欲しいもの)」のように

2つの単語をならべ(2単語の時期)


昨日、今日、明日のような時間の流れが理解でき

それを言葉で表せるようになる、とういような過程は、

人が言語を手に入れた過程と同じかもしれない、と思いました。


そして、こう思いつきました。


叫び声の時期(人類共通)

オノマトペの時期(人類共通)

1単語の時期以降(日本語の環境なら日本語を発する)


オノマトペの語感というのが人類共通なら、

英語でも日本語でも、その語感を考えるとき

オノマトペが手がかりになると思います。


人は、自分を取り巻く世界を

どうにかして再現したくて

自分の発声器官(舌、唇、歯など)を使って

作り出した音声が、オノマトペだろうと思います。


追記その1

英単語を覚えるとき、あるいは

すでに覚えている英単語を定着させたいとき、

日本語のオノマトペが利用できます。


例えば、英語の場合、「st」から始まる単語には、

「静止しているもの」を表す単語がたくさんあります。


どうしてでしょうか?


まず「s」の音を感じましょう。

その音を感じる方法として

オノマトペを利用しましょう。


「スー」と進む。あるいは、

「スイスイ」進む、など

「s」の音には、スムーズな息の流れを

感じますね。


「t」の音はどうでしょうか?

舌を歯茎に当てて発音しますね。


スーと流れてきた息が、

「t」を発音しようとして

舌を歯茎にピタッと接触させると

その息の流れが止まりますね。


「スー」と流れてきた息が

「t」の音を出そうとすると

息の流れが止まるので、

「st」から始まる英単語には、

「静止しているもの」を表すものが

多いと思います。


「stop」もそうですね。


どうして「p」の音あるのでしょうか?


オノマトペを利用しましょう。


「ピ」の音は、一点、一瞬、先端、小さいもの

を表現するとき使われるように思います。


ゴルフボールが、グリーン上をコロコロと転がり、

ピンそばに「ピタッ」と止まった、なんて

聞いたことがありそうですね。


日本語のオノマトペ「ピタッ」にも

「p」の音と「t」の音が使われていますね。


「stop」の語感を活かして日本語に訳すると

「ぴたっと止まる」でしょうか?


「stand(立つ)」も英語の語感を

活かして日本語に訳すると

「スーッと立つ」になるかもしれませんね。


「stand」「スーッと立つ」このほうが

垂直方向にスーッと伸び伸び立っている感じが

しませんか?


追記その2

「ネイティヴ音感で覚える英単語ドリル」

デイビッド・セイン著(日本実業出版社)

という本があります。


「語感から英単語を覚える」というコンセプトで

出されたおもしろい本です。


その本の中で、「st」から始まる単語は、

「止まる、止まっている」という感じ、と

説明されています。


でも、どうして「止まる、止まっている」

という感じになるのかは、説明されていません。


そこで、日本語のオノマトペを利用すると

面白く説明できると思って

今回のブログを書きました。


その本から「st」で始まる単語を引用しますね


(引用開始)

station(駅) statue(彫像) stone(石)

stare(じっと見つめる)stake(杭) stiff(固い)

still(静止した) steady(しっかりと)

stuck(立ち往生して) sturdy(丈夫な)

(引用終了)


日本語のオノマトペを手がかりに

英語の語感をあれこれ想像していると

楽しいですよ。お勧めです。


今回も読んでいただき、ありがとうございました。