英文を覚えるように覚えています。


まず一度目を通します。


秋の田の

仮庵(かりお)の庵(いお)の

苫(とま)をあらみ

わが衣手(ころもで)は

露(つゆ)に濡(ぬ)れつつ


覚えるためのウォーミングアップとして

イメージしやすい語句や

言いにくい語句を選びます。


僕は、この句で次の語句を選び

歌の脇に小さな文字で書きました。


「秋の田」(田んぼ一面に実った稲のイメージ)

「仮庵(かりお)の庵(いお)」(普段使わない言葉だから)

「苫(とま)」


「苫(とま)」とは何ぞや?

こんなときグーグルの画像検索が役に立ちます。


「秋の田」と「苫(とま)」の写真を見ることができます。

http://akinotano1.blog.shinobi.jp/Entry/1/


これで、覚えるための準備完了です。


まずは、口慣らしとして、選んだ語句を

何度か口ずさみます。


それから歌を読みます。


秋の田の

仮庵(かりお)の庵(いお)の

苫(とま)をあらみ

わが衣手(ころもで)は

露(つゆ)に濡(ぬ)れつつ


僕は次のようにイメージしながら読んでいます。


秋の田をイメージしながら

「秋の田の」


田んぼの脇にある小さな小屋をイメージしながら

「仮庵(かりお)の庵(いお)の」


その小屋は、苫でできていて、

その網目が粗いのをイメージしながら

「苫(とま)をあらみ」


自分が着ている服の袖を見ながら

「わが衣手(ころもで)は」


露で濡れているのをイメージしながら

「露(つゆ)に濡(ぬ)れつつ」


秋の田の

仮庵(かりお)の庵(いお)の

苫(とま)をあらみ

わが衣手(ころもで)は

露(つゆ)に濡(ぬ)れつつ


イメージしながら覚えたと思えるまで、

口ずさみます。


僕は通勤電車の中で覚えるようにしているので、

ここまでのステップしかしていません。


でも、余裕がある方は、

覚えた句を紙に書いてみたらどうでしょうか?

定着率がぜんぜん違うと思いますよ。


今回は、僕が一句ずつどう覚えているのかを

書きました。


次回は、覚えた一句を次の一句とどうつなげて

覚えているのかを書きますね。


また、よろしくお願いします。


追記

百人一首を覚えようと思ったのは、

テンポよく暗唱すれば、10分くらいで終わりそうだと

わかったからです。


「奇跡の百人一首」杉田久信著(祥伝社)によると

著者自身、最速で5分30秒で百人一首を暗唱できた

そうです。


僕自身も頑張れば、

10分くらいで暗唱できるようになるかもしれない

と思ったので、今、百人一首に取り組んでいます。


テンポよく、完璧に暗唱できると、

僕の日本語能力も磨かれるかもしれない、

との思いもあります。